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2011/08/18

◆一段と厳しい状況を迎えた。日経平均は前日比113円安の8943円と続落、前週12日以来の心理的な節目9000円割れとなった。欧米の経済・財政懸念が強まるなか、頼みとする米国市場で17日、欧州主力市場は下落し、NYダウは朝方の上げ幅を失って小幅高で終った。加えて、東京外為市場で円が対ドルで76円台半ばに続伸し3月の戦後最高値に迫った。中国をはじめとした東アジア市場もそろって急落。主力輸出関連から下げ幅を拡大していった。トヨタ(7203)が09年3月以来の2800円台割れとなり、ホンダ(7267)も年初来安値を更新。TOPIX業種別株価指数では機械、精密機器、ガラス土石、輸送用機器、電気機器・・と主力輸出セクターが厳しい下げが続いており、この日は値下り率トップ5を占めた。

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◆NYダウは10日の終値直近安値1万719ドルから15日には1万1482ドルまで7.1%戻し、7月21日戻り高値1万2724ドルからの下げ幅の38%を回復した。しかし、200日線は1万1970ドル台であり、560ドルほど上だ。Q1、Q2の2次わたる量的規制緩和で一時的に回復するかに見えた米国経済だが、再び、景気減速の悪夢に覆われつつある。しかも、債務問題が後ろに控えており、景気刺激策にどんな手が披露されるのかは極めて不透明感が強い。■ジャブジャブにあふれた過剰流動性の泥華は株式市場、為替市場、商品市場で花開いた。原油先物は、強気相場となった7月でも終値では1バレル=100ドルを超えることはなく、現在80ドル台での推移となっている。●NY金先物は8月11日に一時1801ドルを付け連日で過去最高値を更新。直近でも、下げ渋る展開となっている。が、市場規模は巨額の投機資金が参戦するには小さすぎる。米ウェルズ・ファーゴは15日付けアナリストリポートで、「金価格が今年に入って、過去最高値に上昇した後、投機的な需要が金相場をバブルへと膨張させた」との見方を示し、「現在の金相場は破裂を目前にしたバブルだ、警鐘を鳴らさずにいられない」と指摘した。「逆噴射」は大事故のもと。●海外投資家の日本株売買比率は65%前後で推移するが、欧米株式市場が下げては、日本株買いはない。「買いは遅く、売りは早く」のスタンスを継続。ただ、目を訓練するためにも、注目銘柄のウォッチングを継続したい。

◆この日、5日続伸し、5月13日以来ほぼ3カ月ぶり高値654円を付けたのはあすか薬(4514)。ホルモン系・臓器系薬が主力で後発薬世界6位との合弁会社もある。大震災による原発被災で放射性物質が福島県や各地の土地を汚染してしまったことから、甲状腺機能低下症薬を手がけていることに注目した買いが流入しているようだ。5日の年初来安値531円からの上げとあって、今出て行くのはいかにも無防備。まずウォッチングからスタートしたい。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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