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2007/08/02

◆みずほFG(8411)が連日の大幅下げとなり銀行株がTOPIX業種別指数の値下がり率1位となり、TDK(6762)、ソニー(6758)が下げ、任天堂(7974)は利益確定売りが引き続き先行し3日続落、トヨタ自(7203)は年初来安値を更新と値がさ主力株の一角に波乱。一方、前日発表の路線価が2年連続上昇したことを受け、不動産株は買い戻しなどが先行し大幅反発、値上がり率トップとなり、電鉄株も久々反発。ここ人気圏外で前日は年初来安値となった薬品株指数は反発。と、攻守が変わった感じだが、相場がひと整理ついたものを物色するという調整局面での一時的パターンといえよう。

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◆前場は買い先行で反発スタートとなった日経平均株価だが、先物にリードされる格好で後場一、急失速。3月5日の「中国発世界同時株安」時につけた年初来安値1万6642円にあと10円と迫る場面もあった。これは、安値シーンで投資家心理が強弱揺れ動いたことの反映。これを何度か繰り返しつつ底入れを迎えるか、あるいは、恐慌心理が働き一気に大幅下落して大底を打つかのパターンがあるが、海外勢が東京市場に戻ってこないとなると後者のパターンになるがさて・・。

◆筆者年間注目株の東芝プラント(1983)が今期業績予想を増額修正した。第1回目の増額といっておこう。連結経常利益は前期比17%減の76億円に修正したが、もともと、前期は会社予想73億円を決算発表時に91.6億円と発表した経緯がある。JUKI(6440)は毎度投資家を馬鹿にした慎重予想を発表し株価波乱を招く悪癖があるが、08年3月期の電力の設備投資(原子力を除く)が前期比3割近く伸長すると見られるなか、同社の今期期初予想54億円もまた株価波乱を招く悪いディスクローズだった。これで、株価は全自治のストップ高に続き、原発関連株に目先資金が集中した7月11〜12日前後の94年7月以来13年ぶり高値1173円にあと9円と迫った。■原子力関連株は7月にかけての大相場後遺症が残り、日柄・値幅調整が必要。来年の北海道・洞爺湖サミットが「環境サミット」といわれ、洞爺湖麓の室蘭に工場がある原子炉用部材で日製鋼(5631)をはじめとした原子力関連が相場の主役のひとつであることにかわりはない。日製鋼、冷却ポンプの帝国電機(6333)、高温・高圧バルブとメンテナンスのトウアバルブ(6466・東2)の3本柱を核に東芝プランなど関連株の突っ込みを待とう。

◆立飛企業(8821・東2)は路線価発表当日に7500円まで舞い上がった。兄弟会社の新立川航空(5996・東2)も立飛企業と軌を一つにした上昇基調を描いた。後押ししたのは日銀(8301・ジャス)の連日の高値更新と都心を中心とした地価上昇に伴う含み益の上昇。立飛の場合、モノレールが敷地内を走っていることもあり。市街化調整区域の一部が開発可能な市街化区域に指定替えされていることも、今後の事業展開で優位になろう。足元、急騰の調整場面があっても不思議ないが、長期強気は不変。

◆注目株は、太陽電池製造装置関連株のマルマエ(6264・マザ)と年初の人気が剥がれほぼ半値に下げたワコム(6727)。マルマエは、6連騰で暴落前の7月10日高値を突破した。突っ込み買いで対処したい。ワコムは7月末の今期業績増額で基調が転換!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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