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2007/11/14

◆日経平均株価は9日に、二番底と見ていた9月安値を割り込み、週明け2日間は取引時間中に1万5000円割れと下値を試す動きに進み、一番底と考えた8月の年初来安値を割り込んでしまった。米サブプライム住宅ローン関連での金融機関の更なる損失拡大が表面化、同関連損失の膨張に米経済減速懸念が一段と深まった。国内でも金融機関の9月中間決算発表を前にサブプラ関連の損失拡大が懸念され、かつ、1ドル=110円台突破のドルは世界的なドル安進行への恐怖を生み、世界の株価は急落の連鎖から逃れないかとの恐怖感を味わった。長期的には<既に、我々が思っているようには日本の存在感は高くなく、オイルショック以降の成長率低下、バブル崩壊後の世界に例の少ない長期デフレを経た今、等身大のサイズに株価は正常化しようとしている?>のかもしれない。

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◆株価を決定するのは「価値、人気、需給」だが、「価値」は日本の経済を含む成長力、企業の成長力、利益成長力・・といえ、個別銘柄評価時には単純化し「EPS=1株利益」に置き換えその成長性を評価する。人気はその時代のなかで求められている「もの」、テーマ、夢、期待感、価値観・・などであり、需給は世界の投資資金の流れ、政府、企業、家計の金の流れ、金利、市場内の金の動き・・などから個別銘柄の信用需給までカネの流れ、バランスが問われる。パッシングとはかつて日本叩きを意味していたが、今や、日本を通り過ぎ、無視する意味で使われることも多い。既に、日本買いの材料となった「構造改革」は死語となり、逆に、金融の世界では一部「規制強化」が進んでいる。あいまいで成長力を失った日本を買うよりも、昭和30年代のニッポンのように貧しさから逃れたく豊かさを求めてメチャ走っている新興国に投資したいのは当然といえば当然。

◆よく下げたものは、よく上げる。が、それは、きっちり、底入れを確認したあとでのこと。まずは、上値を試す動き。例えば、小売は昨年初めが天井であり銀行株は昨年春がピーク。自動車は今年春、電機、鉄鋼、非鉄金属、工作機械は夏、海運、商社がこの秋つまり10月・・。米サブプラ損失状況が見えた時には銀行株はある程度上がっているはず!また、小売関連株も注目されていよう。なかでも注目は業界再編が急な家電量販店か。

◆12月ともなれば、08年相場を問う企画が、アンケートが話題になる。本欄は、引き続き、大気汚染{●中国での喘息患者数の急増に気管支拡張剤の経皮吸収型テープ製剤を販売する日東電工(6988)}や水、温暖化関連銘柄群、デジタル、ネット関連株などに注目すると同時に、固有の材料銘柄、個別好チャート銘柄を紹介したい。■日合成(4201)は年初来、急落時にも75日移動平均線がきっちり下値を支え美しい上昇基調を描いている。液晶用フィルムの高成長期待が高く、10月下旬の増額修正で今3月期経常利益は2ケタ増見通しとなった。今期予想PER21倍に割高感は乏しい。●直近注目株の日本化成(4007)は230円台まで反発、じわり、下値が切り上げっている!●親会社の海外カジノ進出に絡むイチケン(1847)は、260円台の9月以降の底値圏から290円まで戻す場面があった。2度の10月高値304円抜けでGOサインと見るのだが、さてどうか。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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