2004/08/31
◆TOPIXは14年ぶりの11連騰ならず、平均株価は後場の値動きが上下50円に満たなかった。出来高こそ10億株超となったものの、売買代金は3日連続で1兆円割れ。8月の月足は連続陰線で終った。米国株の反落に加え、朝方発表された7月の鉱工業生産指数が市場予測を大きく下回る前四半期比横ばいとなったことが嫌気された。米国株の場合、上値が重くなっているが、市場参加者が少なく極端な薄商いとなっていることを悪材料視する声もある。サマーバカンスに共和党大会が重なり薄商いのなか半導体関連株がまた売られ、東京市場の投資マインドを冷やした。新日鉄(5401)の今3月期経常利益が15年ぶりに過去最高を更新し、JFE(5411)も2期連続最高更新との報道で、新日鉄が4カ月ぶりに250円台を回復し、JFEが年初来高値にあと20円と迫ったものの、東京製鉄(5423)、合同製鉄(5410)など鉄鋼各社への広がりはわずかで全般を引っ張ることはできなかった。
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◆五輪明けボケではないが、方向感の乏しい動きのなかで、次を模索する動きか。本欄は引き続き自動車関連株と鉄鋼株をベースに個別の好材料、好チャート株に注目していくことに変わりない。関東自(7223)、東海理(6995)が高値に肉薄。帝ピス(6463)も頑強だ。押し目があれば拾いたい。◎東京製鉄もチャートは三角もちあいを形成しており、高値挑戦の余地がある。◎9月末割り当てで1対2株式分割の日ミクロ(5381・店)は分割の権利取り狙いの動きを利用してひと回転させたい。