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2013/11/19

◆今さら、3Dプリンタ関連株ではないだろうが・・。しかし、米国市場では、その名も3Dシステムズ社株が爆騰中だ。随分と遅くはなったが、まずおさらいしよう。日本で同関連銘柄がにわかに人気となったのは5月も終る頃。「産官学で次世代3Dプリンタの開発計画が動き出す」との一部報道が嚆矢。6月には「パナソニック(6752)は3Dプリンタを家電量販に必要な金型製作に活用。生産コストを3割削減」との報道があり、7月は「中国で3Dプリンタの利用が急拡大中。16年には世界最大市場に」と一部報道、そして、「政府は3Dプリンタ技術を軸に地域の物つくり産業の競争力を強化する」、8月下旬には「経産省が国産の3Dプリンタ開発を支援。5年後に価格半分の3Dプリンターと加工しやすい金属素材の開発を目指す」・・と続いた。例えば、●群栄化(4229)は次世代3Dプリンター開発プロジェクトに参画し、鋳型の材料開発を担当することから思惑買いがスタートした。5月末頃の株価は222円もあったが、7月11日高値は710円であり、1993年6月以来ほぼ20年ぶり高値を記録したのだが、3D関連株として思惑人気が高まったことが背景だ。

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◆米3Dシステム株は、きょう現在確かめることが出来る株価推移は、10月2日分からしかないが、同月9日に49.46ドルと50ドル割れがあった後、5連騰(21日57.7ドル)、4日間の調整を挟み、その後、11月5日まで7連騰(70.01ドル)、2日の小反落があり、その後、きのう18日まで再び7連騰(80.17ドル)・・。もちろん、思惑一杯の相場であろう、猪突猛進ほど相場で怖いものはない。しかも、米国相場につれて動くだけとなれば、手を出す必要はない。が、恐いが、その分魅力もある!?■群栄化は7月高値から今月5日安値458円まで調整が続いた。この日、上値ネックラインとなってきた25日線はクリアした。その上には75日線516円が控えている。下値サポートラインの200日線は400円割れ水準で当面の物差しとはならない。しかし、週足ベースでは先々週、先週と中期線の26週線を若干割り込んだところで下げ止まり、きょう、507円引けとなり496円の26週線を上抜いた。「買い」場を探し、ウォチングを開始しよう。また、●MUTOH(7999)は米3Dピリンターズなど2社の3Dプリンターを販売、入門機から高機能まで揃える。今年8月の高値は573円、10月安値413円、11月安値414円とW底を入れて、25日線を回復し483円の終値。週足ベースでは、昨年11月安値157円から反転。今年2月以降、26週線が下支えしており、直近でも26週線に支えられて、再度、500円台をうかがう構えにある。3Dプリンター関連というテーマ絡み株であり、思惑たっぷりの銘柄だが、テクニカル面から相場を観察することで、切った張ったの線からすこしばかり離れて、ちょっぴり思惑相場を楽しむのもありか。いつも、●プリマハム(2282)、●ショーボンドHD(1414)ばかりでは飽きてしまうという声もあるので、(もしもの時、逃げ足は早く!)たまにはいいと思うが・・? 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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