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2011/11/01

◆11月最初の日、日経平均は前日比152円安の8835円と大幅続落で発進した。31日の海外市場では、欧州債務問題では先に包括戦略で合意はしたものの、具体的には何も進展しなかったとの悲観論が頭をもたげる格好で、楽観論が後退。欧米株が急落した。ギリシャでは国民投票で財政赤字策を問うという。一部では、投票で国民が包括戦略にNOといい、ギリシャがユーロから離脱する方が、先行き負担の増大に耐えられなくなりEU(欧州連合)の足を引っ張り続けるよりは良い、との声が聞かれる。が、ギリシャ離脱で短期的に世界の市場がどれだけ痛むのかが計りがたく、危ない実験との声もあった。もともとギリシャの参加に否定的だったドイツは、EUのイタリアなどと比べてケガの程度が小さな、トゲは抜いたほうが良いと考えている?

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◆31日のNYダウは大幅反落した。前週は424ドルの週足陽線で26週、50週平均線を上抜き、200日移動線も突破した。が、31日の下げで200日線をわずかだが割り込み、26週、50週線は若干上回って引けた。この後、軟調展開時に200日線や26、50週線前後で下げ渋ることが出来るかどうか、それとも、世界の乱気流相場の中で急失速してしまうかどうかに注目。とはいえ、「8月の壁」を登り切り、5月の高みに迫るには、債務問題と世界景気動向に追い風が不可欠。積極的に買う場面はまだ見えてこない。

◆ナブテスコ(6268)は103円安の1643円と大幅続落・・。前日発表の2011年4〜9月期連結決算で経常利益は前年同期比28%増の132億円だったが、通期連結経常利益予想は従来比2億円増額の前期比11%増の249億円にとどめた。四季報予想に大幅に届かなかったことが売りを誘った。加えて、中国が発表した10月製造業PMIが市場予想を下回る厳しい結果となり、産業ロボット向け精密制御装置の納入先のファナック(6954)が大幅続落したことも同社株売りを加速させた。26、52週線を前に急失速したことは痛い!●一方、前号でも記したマクドナルド(2702)は経営戦略の転換が進行中であり、52週線沿いのしびれがきれるカタツムリ相場が続く。きのうきょう2日間でたった37円しか上げていないが、同社株にとっては珍しいこと?3月東日本大震災後の反騰過程で、4月には急ピッチの上げとなったが、5月以降は足踏み。この日2089円と6月8日以来の高値を付けた。5月末の2117円から10年12月高値2150円抜けに期待し、ぼちぼち付いていこう。●大阪チタ(5726)は前場前半には70円高の4465円までみたが、その後は上値が切り下がり反落。二番底確認までは上値追いは不可とし、テクニカル面をチェックし、GOサインが灯ってから動き始めよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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