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2009/04/21

◆日経平均が前日比213円33銭安の8711円33銭と4日ぶりに急反落した。4月に入り8000ドルを挟んだモミ合い展開が続いていたNYダウが20日、3.69%の大幅下げで7840ドル台前半まで下げたことを受け、8割の銘柄が下げるほぼ全面安の展開となった。米日株価は、16日連続で同一方向に動いたことになる。もっとも、米日とも4月に入り、下げらしい下げがなく、調整を待っていた向きもあり、押し目は狙いたいとの声も聞かれた。■20日の米国株式市場で悪役となったのは、バンク・オブ・アメリカ(BOA)。同日寄り付き前に発表した1−3月期決算で、純利益は前年同期比3.5倍と市場予想を上回った。しかし、貸倒引当金が同2.2倍の133億ドルに急増したとあって、金融機関のバランスシートが一段と悪化するとの懸念から売りが広がった。BOAは24%安となった。また、アナリストに信用損失が急速に拡大していると指摘されたシティグループも2割弱の下落となった。前場中に発表された米3月景気先行指数が予想を下回ったことも、景気の先行きに対する楽観論を冷やした。

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◆前日に上場来高値を更新し、青空に跳ねたGSユアサ(6674)が連日の大幅高で最高値を連日で更新。米国株の大幅安に伴う東京市場の急反落幅下落を受け、目先資金はテーマ関連株で値動きの軽い銘柄に的を絞った攻勢に出ており、同社株は格好の的となった。きょうの出来高は前日比ほぼ倍の1億1575万株だが、これは、昨年6月19日に630円の高値をつけた日以来の大商いだ。高値波乱を交えた乱高下も予想される。腕に覚えのある投資家のみ参加可の段階入り目前か。原発関連株では木村化(6378)が思惑株の代表だ。

◆日車両(7102)が変わらずを挟みを4日続伸。1999年6月以来ほぼ10年ぶりに400円台を回復した。こちらは、日信号(6741)を中国の鉄道インフラ整備関連株の一角として注目したように、内外での鉄道インフラ関連株として、また、先にJR東海(9022)の子会社となったことから注目紹介したことがある銘柄だ。既に、新たな相場に入っており、高値波乱を交えながらも上値を試す動きが続くとみている。一方、日信号はようやくチャート好転の第1関門である1月高値640円に急接近しており、これを突破した後、中勢相場が上げに転じると何度か記し、強気してきた。思いは変わらない。

◆国内最大の価格比較サイトを手掛けるカカクコム(2371)が続急伸。32万円9000円まで買われる場面があった。急反落寄り付きから上げに転じたものだが、前日に続き75日移動平均線、200日線を上回っての大引けとなった。まだまだ、あわてて買う感じのチャートではないが、週足ベースでは最後に残った26週線をようやく回復したばかり、30万円割れの下値調べは終ったここから、ウォチングを開始する。ネット勝ち組企業として見直し買いが広がり始めたとの見方もある。

◆当欄期待の介護関連株は後退した。が、なかで、業界トップのニチイ学館(9792) に望みを託したい。きょう25日移動平均線にタッチする寸前から4日ぶりに反発に転じた。16日の907円から814円までみての急反発。今週の週足陽線からの反騰を期待。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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