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2009/08/28

◆8月第4週末の東京市場で日経平均は60円高の1万534円と反発した。8月17日の前週初めから10日連続で「前日比プラスとマイナスが交互に示現する」方向感の乏しい"鯨幕相場"が続いたことになる。27日のNYダウが8日続伸する一方、きょうの上海総合指数は前場下げ幅を拡大していったが、後場は安値水準でモミ合う展開となり、円安に振れ主力輸出株などの頭を抑え、出遅れ内需株買いでプラスを維持した格好となった。■週明けは、総選挙の結果と海外勢の反応がポイント。ただ、既に、民主党圧勝との報道もあり、株価へのインパクトは限定的。選挙の結果は、いつだって選択した国民自らが引き受けるしかない。■朝方に発表された7月の完全失業率は5.7%、過去最悪となったが、積極的に売る動きはなかった。

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◆今週市場が悩まされたのは中国政府による過剰設備の抑制検討。政府が抑制策にそれなりの自信を持って臨んでいるとの声も聞かれる。その見方に納得がいく。とはいえ、バブルを人力・政策でスムーズに抑える方法はない。一党独裁の権力で何処まで押さえ込むことができる?

◆中国よりも、いいとこ取りを続けるバブリーな米国市場の先行きが懸念される。発表される経済指標への米市場の反応を横目に、指標と各市場の反応ぶりをよくチェックしたい。

◆介護関連株であり、教育関連株でもあるベネッセ(9783)が急反騰し7月13日と今月25日に付けた年初来高値4470円を更新した。民主党政権下の子育て支援関連株として買ったとすれば少々遅過ぎるが、07年2月以降の上値関門4900円台後半を突破し、5000円台定着となれば、買っていくべきであろう。■ちなみに、介護関連株星取表は、前日が0勝7敗2分、きょうは5勝4敗と調整色が強い。ただ、最大手のニチイ学館(9792)はほぼ1000円固めが終ったとみている。全般急波乱の相場時は突っ込み買いを、通常の上げ下げの場合は押し目買いで臨みたい。●また、2番手と目すメッセージ(2400)は、20日にようやく75日線近くまで下げてきたと思った途端に、アナリストの強気リポートで急騰してしまった。16万円割れを待ちたいが、下値切り上げパターンは続いており、打診買いはOKとする。

◆サイゼリヤ(7581)は、低価格のイタリアンレストランを直営展開する。今朝の日経新聞朝刊で「来2010年8月期連結営業利益は、今期予想比約1割増の90億円強となる公算が大きい」と増益率が高まる見通しと報じられ続伸した。同社株は、6月後半に1400円台に乗せ、7月10日に1576円の年初来高値を付けた後、ここまで高値調整場面が続いてきた。しかし、きょうの1500円台乗せで12日の戻り高値を上抜いた。下から13週移動平均線が突き上げる格好となっており、週明けの高値挑戦、新値追いを期待したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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