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2012/08/03

◆8月第1週末、日経平均は98円安の8555円と急反落した。欧州中央銀行(ECB)ドラギ総裁は2日、市場が期待した欧州債務危機収束に向けた新たな行動計画を示すことが出来なかった。そして、ドイツ連銀が国債買い入れを反対したことを非難した。しかし、ドイツはメルケル首相や連立を組む与党3党とも「欧州安定化メカニズム(ESM)に銀行免許を付与して、ECBから流動性供給を受けられるという案を拒否」してきた。欧州一致のために妥協するとの考えは乏しいとみられていた。責任をスペインになすりつけるより、安易な思いつきが呼んだ見当違いでしかない。結果、スペイン国債利回りは上昇した。円は対ドルで反発しユーロに対しては続伸した。NYダウが3日続落し、欧州株は急反落した。東京で、下げを加速させたのは一時ストップ安に売られたシャープ(6753)だ。前日の決算発表で、液晶テレビ不振が続き今期最終損失予想を2500億円に引き上げて2年連続で巨額の損失計上見通しを示したことから、一時ストップ安に売られ、1974年11月以来、実に38年ぶり安値をつけたことが市場心理を凍らせたのだ。

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◆前日ショックだった日マクドナルドHD(2702)は、前号で示した52週移動平均線(きょう現在2139円)は下回ることはなかったが、一時2155円まで下値を探った。そして、68円安の2171円とプラスかい離を維持して終了した。ただし、2250円を挟み3カ月半続いたもみ合いから下放れてしまった。来週9日前後に発表される7月度既存店売上高動向に注目が集まる。また、「食」で注目したセブン&アイ(3382)などコンビニとの競争は一段と激しさを増しそうだ。マクドナルドは新たに展開中の「マック・カフェ」がどのような軌跡をたどるのかがポイントとなる。テクニカル面からは、「戻り売り」を示唆するチャートとなったことは痛い。手持ち株はある程度減らしたい。

◆この日、一時135円高の3510円と上げ幅を拡大し3日ぶりに株式分割落ち後高値を更新する場面があった当欄銘柄はシスメックス(6869)だ。権利落ち分を修正した後では過去最高値となる。●また、ウェザニュズ(4825)も前日つけた権利落ち分修正後の高値水準に「ほぼ張り付いた格好」となっており、上値を目指す動きから少しもズレてない。両社株とも権利落ち分修正後の最高値圏をフライト中のチャートであり、手を出すタイミングが図れないできた。が、まずは、100株の打診買いでスタートしたい。

◆先に、米国干ばつで注目とした日清粉G(2002)はリーマン・ショック時の08年9月に付けた8年ぶり高値1528円をピークに52週移動平均線に上値を抑えられる格好で下落基調から抜け出せないでいる。が、3日付け日経新聞電子版で「ロシアも干ばつ、穀物生産15%減、輸出規制の可能性も」と被害の広がりを伝えた。が、なお、不人気のここから干ばつ関連株としてチェックしていこう。なお、7月26日に同社が発表した4−6月期連結経常利益は前年同期比19.7%減だったことが足を重くしているが、かえって好結果を生むか?今しばらく、米ソを中心とした干ばつの行方に注目しつつ、株価ウォッチングを継続、買いタイミングを図りたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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