バックナンバー

2014/10/28

◆今月に入り、小学生後半から高校時代を過ごした四国の山村で「桜・・中学校の同総会をします」という、なつかしい案内が大阪に住む1級上の先輩から届いた。50年前の秋、東京オリンピック大会開催の直前に、我々家族は東京駅を経由し埼玉県大宮市に引っ越してきた。1964年春に愛媛県の高校を卒業し、先に三重県に移っていた家族と合流して半年間過ごした後だ。高校2年の62年秋、東京・関東への修学旅行を終えて東京を離れる時にはもう来ることはないと思った・・。それほど、地方と東京との間には時間・空間的に巨大とも思える距離感があった。今では、その気になれば、フラっと言う感じで飛行機なり新幹線や列車、長距離バスで行き来することができる。が、その後、四国に渡ったのは、80年代央に岡山に帰った証券時代の友人と車で四国一周した時、そして、工場・会社訪問旅行で岡山・香川を訪れた時の2回のみ。結局、今回の同窓会にも出席するチャンスはなく諦めることに・・。「いつでも帰れる・・」が、いつの間にか、「いつまでたっても帰ることができない」との思いに変わったまま時間が過ぎてしまった。

PR : 貴方の知らない売買テクニックがここにあります。


◆さて、そんな気分も重なってか?荒っぽい相場が続いている東京市場から気重い感じが抜けない。世界景気への懸念。これまで、欧州経済不振や世界のリード役となってきた米国経済などの指標に?マークが付いたこと、エボラ出血熱やそれに近いロシア、イスラム共和国などの牙が先行きに暗い陰となっていること・・が重しに。もっとも、ここまで、荒っぽい展開のなかでヘッジファンドが売り仕掛けてきた動きも、今回の世界同時株安の中で買い手仕舞いしてきたことから、需給は好転したとのストラテジストの指摘も現れはじめた。9月25日高値1万6374円から17日終値1万4529円まで1845円下げた後、前日終値1万5388円まで895円、48.5%戻してきた。我々の証券時代には「半値戻しは全値戻し」という「兜町格言」を使って、「買い」を唱えたものだ。もっとも、殺伐としたなかにも牧歌的な景色のあった「経済成長期」とは違う、瞬間で当時は考えも付かなかった大量の投資・投機資金が殺到する現在では、それは、古証文かもしれないが・・。

◆日経平均株価は前日比58円81銭(0.38%)安の1万5329円91銭と3日ぶりに反落。出来高は3日連続の20億株台割れ。ただ、コロプラ(3668)は3日続伸。後場に上げ幅を拡大し、一時9日以来の3600円台回復場面があるなど、全般の流れからやや離れて値を上げる銘柄もあった。大和投資情報ウィークリー今週号で、「印象はポジティブだ」と指摘、期中の新作「白猫ポロジェクト」の売上高が積み上がる形となろう。14年9月期営業利益は会社計画252億円を上ブレる可能性。15年9月期はプレビュー前予想365億円から上方修正の可能性あり370億円程度と予想。同社の保守的な傾向を鑑み、コンセンサスは400億円程度まで引き上がるか、と記していることから、3倍増の大幅増収増益基調にある同社株にむかって個人投資家の買いが流れた?るもよう。●柿安本店(2294)JQが7日の年初来高値を更新。14日には10日発表の15年2月期上期連結経常利益が前年同期比1.9%減の10.6億円と小幅減益決算だったうえ全般急落展開とあって大幅安シーンもあった。しかし、「上期決算は会社計画オンラインであり、PERは14倍台と依然、市場に評価されている訳でもない。その後は、前期比22%増の26.86億円とする通期連結経常利益予想を据え置いた」(「日本の問屋は永遠なり」の著者有賀泰夫アナリスト)こともあり、ディフェンシブストックとして中期狙いの買いが続いたようだ。

PR : リアルタイムで「買い信号」点灯銘柄をスクリーニング。


魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

愛用のチャートソフトはSTOCK BOARD

リアルタイムチャート

スクリーニング
STOCK BOARD
2週間お試し受付中!
メールマガジン

アナリストレポート「魁」など有力銘柄情報を配信〜トレーダーナビ

   

メルマガバックナンバー

powered by まぐまぐトップページへ