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2009/01/15

◆15日の日経平均株価は大幅安し、一時8000円割れ場面もあった。14日の米国株が大幅安で6日続落したうえ、この日のアジア株も大幅安したこともあって、ジリ貧商状となった。14日に発表された2008年12月の米小売売上高が6カ月連続の減少となり、通年では現統計が1992年に始まって以来、初めての減少で消費不振が鮮明化したことや、15日に発表された昨年11月の国内機械統計で「船舶・電力を除く民需」が前月比16%減と2カ月連続で減少したことから、世界株式市場では景気敏感株と位置付けられている日本株売りが広がった。ちなみに、市場推計による外資系証券の寄り付き前注文状況では、差し引き1950万株の売り長で5日連続売り越しとなった。

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◆日経平均は7日に9325円まで買われ、昨年7月以降の上値ネックラインである75日移動平均線を回復したものの、そこで戻りいっぱいとなった感じで、この日は瞬間8000円割れ場面をみる。金融機関の貸し渋り、個人消費不振が景気に打撃を与えているうえ、日本では、現政権はくだらない定額給付金などで大騒ぎするのみ、景気対策はまるでみえてこない。日経平均は次に戻った場合、特別な事情がない限り9000円処が最大の戻り水準と見たほうがよさそうだ。結局、1989年大納会に付けた過去最高値3万8915円(ザラバ高値は3万8957円)を大天井とした長期下落基調から逃れていないということであり、「戻りは売り」が依然有効な投資手法となっている。■ただし、足元、ヘッジファンド解約の45日前ルールがいきていれば、2月末に対する45日前の1月15日となり、前週から今週にかけてが売り圧迫が厳しい期間。また、米銀の決算も今、来週に発表が予定されている。悪材料出尽くし感が広がれば、雇用統計悪化、個人消費悪化の洗礼は既に浴びており、来週はいったん不安心理が軽減する可能性もある。

◆エレクトロニクス業界ではかつてのソニー(6758)や米IBMのような飛び抜けた存在が見えなくなった。ソフトの世界を探すしかないか。もっとも、競争優位を確保するために再編の動きは急となり、投資家にもチャンスがありそうだ。14日には日立(6501)が系列の日立国際電(6756)、日立工機(6581)に対し株式公開買い付け(TOB)を実施し連結子会社化。資本強化により、経営効率を高めると発表した。前日終値を大幅に上回るTOB価格を提示したことで、日立国際はストップ高買い気配のまま終日値がつかずに終り、日立工は100円高の842円ストップ高比例配分で終り、1552万株強の買い注文を残した。柳の下の泥鰌を狙えるかは疑問だが、それでも、連想買いしてよい銘柄が飛び出さないとも限らないし、探し出す人たちもいそうだ。

◆後発医薬品の日医工(4541)が続急伸。14日後場取引時間中に発表した08年11月期連結純利益が4期連続の増益で過去最高を更新したうえ、今11月期純利益予想も2ケタ増益見通しとしたことから、業績面での安心感が買いを集めた。ただ、同社株価は、08年1月に初めて2900円を付けた後、4月の最高値3040円を頂点に3000円前後が上値ネックラインとなっている。昨年10月にいったん2000円割れまで叩かれた後、反発してきたもので、一気に上値関門を突破できれば、付いていくべきであろう。ただ、高値突破にまごつくようだと、失望売りが広がりそうだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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