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2015/09/10

◆日経平均株価は前日比470円89銭(2.51%)安の1万8299円62銭と前日の21年超ぶり大幅高の反動もあって急反落となった。欧州株は続伸したが、NYダウが大幅続伸始動も、7月JOLT求人件数が大幅に伸び統計開始後最高となったことから、来週のFOMCでFRBが利上げに踏み切る可能性が高まり失速、次第安の展開となり前日比239ドル安と大幅反落した。東京外為市場では、円が対ドルで反発展開となり前日の歴史的急騰相場の反動もあり、朝方から幅広く売りが広がった。前場半ばには1万8000円台割れ場面があり、その後、下げ幅を縮小も1万8300円台から大きく戻すことはできないもみ合う展開が続くなか時間が過ぎていった。ただ、長期政権となった安倍首相や黒田日銀総裁が景気鈍化や株価の急落展開が続くことを傍観するとは考えられない。そのことに頼っては駄目だが、8日安値を意識したもみ合い展開となるか?ここは、日経平均の二番底を確認する場面と見て、内外景気動向と株式・為替市場の動きをウォッチングしつつ、個別銘柄をチェックしたい。

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◆そんな状況下だから東京電力(9501)は大幅続伸した?出来高も8月25日以来の1億株台乗せと膨らんだ。他電力は揃って下げたのだが・・。JPモルガン証券が8日付けレポートで新規に投資判断を「買い」、目標株価を1000円として推奨を開始したことから、同社株に短期資金の買いが向かったものだ。「法律に基づく枠組みの整備で不確実性は後退している。来期以降の社債市場復帰や議決権比率引き下げなどを受けて株価評価は高まっていくと予想している」・・という。週足チャートを見ると、他電力は中期線の26週移動平均線や長期線の52週線沿いの上昇基調にあるなか、東電は8月に付けた11年3月東日本大震災以降の高値939円を付けた後、ここまでの軟調展開にも短期線の13週線沿いの上昇基調を維持しており、長期狙いの投資家の買い意欲を誘っているもよう。なお、「11年3月の東日本大震災発生以降、アナリストの同社の買い推奨格付けはなかったとみられ、ポジティブなインパクトにもつながる格好になった」との市場ニュースもあった。

◆業務用製氷機大手のホシザキ電機(6465)が4月に上場来高値8340円を付けた後は7月から8000円を前に高値もみ合いが続いている。今期は高成長が続いた業績は、経常利益は2.4%減益と踊り場も、売上高は連続2ケタ増収、営業利益は7.5%増と4期ぶりに2ケタ増益から後退する予想にある。しかし、国内、北米でフードサービス産業向け販売が好調で、コンサルティングサービスなどソフト面を充実させて飲食店など新規顧客の開拓を進めており、生活水準が高まっている中国では企業買収で事業展開を加速しており、コスト削減、円安進行が利益を押し上げる格好となっている。高値更新を窺うここからウォッチングを開始。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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