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2007/02/08

◆5日の日産自(7201)大幅下落が、決算悪を売った「ゴーン・ショック」なら、きょうは、郵船(9101)の今3月期業績予想の減額発表に始まった「郵船ショック」だという。郵船が前引け後に今3月期業績予想の減額修正を発表。後場が始まり、ドンドン下げ幅を拡大していくなか、市場全般に売りが広がっていった。郵船が下げたことで3度目の増額修正を発表した商戦三井(9104)や川船(9107)なども急落、大引けのTOPIX業種別指数値下がり率で海運が断トツとなった。●前日はしつこくプラスに切り返した新日鉄(5401)も、この日は戻りきれないうちに大引けを迎えた。週明けの動きが注目される。

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◆東証1部市場で、値下がり銘柄数は1123、一方、値上がりは470しかなかった。が、NTT(9432)などの情報通信株、任天堂ゲーム機部品が大幅増となり業績を大幅増額修正したミツミ(6767)が大量の買いを集めストップ高に買われるなど225電機株が急騰し、薬品株、精密株の値上がり幅が大きく、日経平均はわずかだがプラスとなった。しかし、TOPIX、新興市場の各指数は下げた。■大型株の買い安心感は、NTTまで至ったことで一巡か?しかし、<日経平均は買われすぎレベルにあるわけではない>。「終値で昨年4月高値を上抜いてはいない」し、「52週移動平均線とのかい離率は昨年4月7日の最高値時28.0%だったが、きょう現在6.3%にとどまる」。「過剰感があるのは、主力大型株に買いが集中し大きく値を飛ばした結果」だろう。

◆苦しいのは新興市場。時価総額が新興市場トップの楽天(4755・ジャス)はここ上値が切り下がる格好となっている。といっても、最悪事態には至らず、月足、週足とも上昇基調を継続している。新興市場には、企業の決算・会計に対し不信感が持たれ、事業の先行き成長性が乏しい企業も多い。●なかで、ホンダ系の部品会社として存在感を高めるエイチワン(5989・ジャス)に期待。1月30日に業績予想を大幅増額修正した。1株益は190円。株価は2160円で94年の新規上場当時の高値に挑戦中だ。直近急騰したことから利益確定売りが出やすいが、短期、長期両用銘柄としてここから改めて注目株とする。●ビル・マンション管理の東急コミュ(4711)は、4日付けの日経新聞が「マンション管理で、管理会社の代行が可能になりそうだ」と報じた。そうなれば業容拡大のチャンスとなる。まだ、株価はチャート買い信号を発していないが、ここから「買いウォッチング」を開始する。●コムシード(3739・名セン)はここ歯抜けの状況になっているが、1株9万円で買って1年間タンス預金するつもりで持って欲しい。無理のない投資金額のはず。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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