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2015/08/28

◆8月第4週末の東京株式市場で日経平均株価は前日比561円32銭(3.03%)高の1万9136円32銭と大幅高となり3日続伸した。前週からの中国発世界同時株安は、26日に東京市場が7日ぶりに大幅反発した後、欧米市場が大幅続伸で続き、この日も終値は、25日終値から1329.62円(7.46%)高となる大幅切り返しとなった。21日以来1週間ぶりの1万9000円台回復だ。26日にはNYダウはほぼ7年ぶりの値上がりとなり7日ぶり反発し、前日も大幅続伸したことから、この日の東京市場も騰勢が続いた。上げ幅は26日をわずかに下回ったものの、同日に続く今年2番目の大きさとなった。前日NY原油先物価格が1バレル13.96ドル高の42.56ドルと10%超の大幅高となり、LME非鉄金属市況も大幅に反発。円が3日続落展開となったことから買い安心感が広がった。中国懸念の世界同時株安は前日発表の4-6期米実質GDP改定値が大幅上方修正されて米国株高となり、中国発の世界同時株安から引き上げた格好となった。月末控えの利益確定売りや戻り待ちの売りをこなし、出来高はこの日も29.59億株と高水準となった。

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◆証券時代、筆者がマウンテンバイクを積んで夏の休暇を楽しんでいた頃から見てきたのがシマノ(7309)株。1000円未満水準時代だったが、その後のスポーツサイクルブームで90年台に人気化。欧州でのサイクル人気を支える企業でもあり、今春は2万円台目前まであった。25日には1万3000円台まで下げ、きょうは1.6万円台の終値と3連騰。改めて、ここからウォッチングを開始したい。また、●プリント配線基板用レジストインキで世界トップの技術開発型企業である太陽HD(4626)は6月に5360円と2006年の株式分割落ち後の高値を更新し、株式分割落ち考慮後では2000年2月以来15年ぶりとなる高値水準を記録した。しかし、利益確定売りに押されるなか、世界同時株安展開に遭遇した今週は大幅に下ブレ。一時4000円台を割り込み年初来安値を更新した。それでも、週末終値では4345円と切り返した。なお、200日線には115円届かないものの、長期線の52週線(きょう現在4281円弱)に下支えされ週足ベースの上昇基調を持続した。今期連結経常利益は前期比8.1%増の103億円と4期連続増益、2期連続最高益予想にある。再度、下振れ今週安値を割るとなれば、手出し無用となりそうだが、週明け相場でなお上昇基調持続が見え始めた時には買って出たい。週明けの動きが注目される。

◆東急(9005)、OLC(4661)、島津製(7701)、星野R(3287)、日空港ビル(9706)・・など当欄銘柄は引き続き底練り相場から立ち上がり始めたシーンで拾っていきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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