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2007/07/17

◆16日、「新潟県中越沖地震」は、震源地が東電柏崎刈羽原子力発電所から約9Kmと過去最短の距離で、マグニチュード6.8を記録した。耐震設計上の想定を超える地震加速度となった模様で緊急停止。タービンに隣接した変圧器の火災や燃料プールから微量の放射能を含む排水が海水に放出されるなど、原発のリスク管理に新たな課題を突きつけた。が、細かな見直しや対応策が求められるが、世界の原発解禁の流れは不変であろう。■「原発」関連思惑株の木村化工(6378)は、前週、長大上ヒゲの小幅陽線をひいた。典型的な天井形成である。トウアバルブ(6466・東2)、岡野バルブ(6492・東2)、日ギア工(6356)・・もしかり。高値波乱した分、厳しい(値幅・日柄)調整があって不思議はない。■一方、この日のTOPIX業種別指数の値上がり率トップとなった海運株は、国際商品・資源の動き活発化を背景に好業績・PER割安を見直す相場が続いている。なかで、郵船系で新日鉄(5401)が大口荷主である新和海(9110)は、新日鉄の今月30日1Q業績概況の発表を前に、先陣をきるべく先行高となっている。●総合商社株も資源関連の好業績・PER割安修正相場の中にある。●非鉄株は16日のNY貴金属反落、LME非鉄軟調をよそに、非鉄のデパートというべき存在の三菱マテ(5711)が連日で年初来高値を更新、一段高を目指す展開となってきた。住友鉱(5713)は明日にも5月の上場来高値3050円更新がある雰囲気だ。■原子力関連株の早期相場好転は?思惑株の代表銘柄である木村化工の動きを引き続き注目していこう・。前週、原子力関連株は、まるで「祭」の最終場面のように「暴発」に近い、異常人気となった。ここは調整場面とみて、海運株、商社株、非鉄株の好人気と結びつけないで原子力関連株人気の回復を待ちたい。●「新潟県中越沖地震」で、震災復興特需が期待されたのは新潟・長野地盤銘柄。新潟地盤の植木組(1867)が、ストップ高比例配分となり、カイ気配で発行済み株式数を上回る4114万株の買いを残した。ちなみに、前回04年10月の「中越地震」では150円水準から翌11月には516円まで上昇して終った経緯があり。買いが膨らんだようだ。

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◆今週の注目株はようやく統合効果が発揮され始めたGSユアサ(6674)とモミ合い脱出目前、低PER・好チャート株として人気化の阪和興(8078)。阪和興は、月足、週足、日足とも下値切り上げから、ここ5カ月間の上値関門である600円台前半の壁突破を目指すいい構えだ。●5000円前後の上場来上値関門への挑戦が続く100円均一すしの・あきんどスシロー(2781・東2)。8カ月連続既存店プラスで好調そのもの!煮詰まりつつあるここから強気で攻めよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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