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2014/10/14

◆14日の東京株式市場も前週末以上に主要株価指数は下げ幅を拡大、大幅に5日続落した。日経平均株価は364円4銭安の1万4936円51銭と8月8日以来ほぼ2ヵ月ぶりに1万5000円台を割り込んだ。米国市場ではNYダウ平均が13日にかけ3日連続大幅下落。恐怖指数と呼ばれるVIX指数は24.64と2012年6月以来の高水準に上昇した。エボラ出血熱の米国内感染発生が伝わり、旅行需要の減少など懸念が広がった。欧州では10日にイギリスFTSE100指数、ドイツDAX指数が年初来安値を更新しており、米国株安、1ドル107円台前半への円の急反発、対ユーロ続伸・・と厳しい状況下とあって、朝方から売りが先行。1万5000円台割れを見た後、前引け前には1万5100円台手前に下げ幅を縮小する場面があったものの、後場は一段安の展開となった。全銘柄の91.2%にあたる1672銘柄(3日連続で1600銘柄超)が下げ2日連続で全33業種が揃って下落と厳しい展開となった。もっとも、直近では、エボラ出血熱発生がなくとも世界経済は、米国一本足打法のようなものであり、欧州、中国、新興市場とも鈍化が強まっていた。その、米国がもしや・・となれば?■2日連続で全33業種揃って下落した。1位にはエボラ出血熱の米国での発生が旅行客数減少懸念が嫌気され5.33%と大幅4日続落となったJAL(9201)、ANAHD(9202)、スカイマーク(9204)の空運。値下がり率上位には2位精密機器、3位輸送用機器、8位電気機器、9位ゴム製品と円高から利益確定売りなどが広がった輸出関連が並び、4位不動産、5位証券・商品先物が絡んだ。値下がり率下位では、水産・農林業0.70%安となりなど内需関連株が上位を占めた。

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◆前号で「4月安値4360円からでも6930円まで見たのだから、ここは利食い千人力で臨むべきであろう」と記した当欄注目株・ヤオコー(8279)は10日に発表し9月度既存店売上高が前年同月比4.5%増と好調持続も、朝方から売りが先行し大幅反落した。「日本の問屋は永遠なり」の著者有賀泰夫アナリストは10日付けリポートで、「8月の7.5%増からは3pt低下した。しかし、8月は日曜日が前年より1日多く、9月は1日少なかったことを考慮すれば依然高水準。世の中全般は消費税増税以降消費不振と言われているなか、同社の既存店は特に消費税増税以降勢いが増している」と指摘する。消費増税直後の4月度日本スーパーマーケット協会(JSA)の既存店売上高が2.9%減とマイナスに転じた時も、同社は1.5%増とプラスを確保。5月以降も毎月JSAの2%以下(8月度まで)のプラス推移を4〜5ポイント上回って推移していることから調整一巡を待って、改めて買い場を探す展開か?とはいえ、当面は様子見であろう。■また、当欄銘柄だったコスモス薬品(3349)が変わらずを挟み4日ぶりに大幅反発し、8月18日の上場来高値を大幅に更新した。同社は九州を中心にドラッグストアを展開する。10日に発表した14年6〜8月期連結決算は前年同期比11.7%増収だが、16.9%営業減益と厳しかった。しかし、上期計画は12.3%増収25.2%営業減益であり、この計画に対してショートしているわけではないことが手掛かり材料か?これも様子見であろう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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