2005/03/16
◆市場体温計のみずほFG(8411)が3日続落、野村HD(8604)はわずか2円ではあるが3日ぶり反発。ともに直近高値からの動きだが、底堅いといえる。米国株安や原油先物高も午前の下げ幅が限定的だったことから押し目買いが入りはじめ、終ってみれば平均株価は3日ぶり反発と強い動き。きょうの主役は増配企業と午後から再人気化したよみランド(9671)などの含み資産関連株。その含み資産株高を先導したのは住友倉(9303)だ。ニッポン放送(4660)の売却を発表した村上ファンドが、先にストップ高を連発させた松屋(8237)に続き住友倉を15%ほど取得したと発表したことがきっかけ。結局、住友倉はストップ高比例配分となり、倉庫株全体を押し上げ、含み資産関連株へと買い人気が飛び火した。片倉(3001)は下げ幅を縮小したが戻りきれず続落。もう少し調整して明確に買い場だよというチャートにしてほしいのだが…。平和不(8803)、東京建物(8804)、東急不(8815)の不動産株はもちろん強気を継続。そして、20日から運賃値上げの電鉄では3代目を五島家から選ばず集団経営でしのぎ、リストラクチャリングの大ナタをふるって、現在さらしものとなっているコクド・西武グループの悲惨を免れた東急(9005)を含み株の代表として、また、地盤である渋谷本格開発に期待し、600円割れのここから中期強気。早ければ来週にも26週移動平均線が52週線を上抜くゴールデンクロスが再度示現し、昨年高値686円そして2001年高値795円を取りにいく相場へのGOサインが転じる。「過剰」期待したい。
PR : リアルタイムで「買い信号」点灯銘柄をスクリーニング。
◆本欄注目の岩谷産(8088)が3年8カ月ぶりに300円台を回復した。買いを言い出した後、昨年12月には233円まで下落した。今月初めには26週線が52週線を割り込む寸前までいったがかろうじて踏みとどまり上昇基調を再確認。三菱化工機(6331)もそうだが、燃料電池車普及には水素供給スタンドが不可欠で両社はその第1人者。岩谷産には原油高が響くが小規模卸へのM&Aをすすめ来期経常利益は15期ぶりの最高更新が期待される。300円台相場時代の幕開けである。