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2016/01/08

◆本年最初の週末となった東京株式市場で、日経平均株価は前日比69円38銭(0.39%)安の1万7697円96銭と5日続落した。前日の欧米市場では、大商いもNYダウなどそろって続落、欧州市場もドイツDAX指数が続落し昨年10月14日以来となる1万台割れとなった。軟調な海外市場を受け、売り先行で始まった。

 前場中頃に中国が人民元相場の日中取り引き目安値を対ドルで引き上げた伝わったことから、円が対ドル続伸始動となるなかも、売り一巡後に先物主導で日経平均株価は上げに転じ、一時1万8000円台にあと25円弱と迫る場面もあった。しかし、週末控えや中国への懸念が消えないなか、その後は利益確保売りに押され、後場は徐々に上げ幅を削っていく格好となった。NHKニュースによれば、年初からの5日連続下落は、1950年9月に算出を開始して以来で初めことだという。

 株価指数オプション1月物特別清算指数(SQ)算出に伴う取引もあり、売買代金は前日比3679億円増の3兆2017億円と昨年12月18日以来の高水準となり、出来高も2億1638万株増の25億9124万株と同日以来の高水準となった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の75%にあたる1466。値上がり377、変わらずは92銘柄だった。

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◆トヨタ(7203)、日産自(7201)、ホンダ(7267)など自動車株は一時プラス圏に浮上する場面があったものの、後場には円が3日ぶりに下げに転じるなか、全般ジリジリ下げ幅を拡大する展開となり、自動車株も揃って5日続落となった・・。トヨタは一時、6763円と昨年9月29日以来の、日産自は10月1日以来の、そして、ホンダは3441円と昨年1月7日の昨年安値3420円以来1年ぶり安値水準となった。

 指数寄与率の高いファーストリテイリング(9983)が910円(2.3%)安の3万8140円と下げるなど75.7%となる1465銘柄が下落、値上がり銘柄数は19.5%の377にとどまった。騰落レシオは62.9と12年6月4日59.3以来の低水準となった。

◆筆者の中核30銘柄では、値上がり5に対し値下がりは25となった。プラスとなったのは、ダイキン(6367)71円高の7984円、ニトリHD(9843)100円高も9470円、島津製作(7701)17円高の1877円、そして、昨年12月からピックアップしてきたアイサンテクノ(4667)は4日の最高値後の反落から5日ぶりに250円高の8220円と反発・・といずれも全般相場と同様に5日ぶりの反発となった。

 そろそろ、売り飽き気分が生まれ上昇に転じるのか?それとも、世界同時株安に突っ込んいってしまうのか?という気分が広がっていくのか。この日、中国株は上下に大きく振れ、結局、導入したばかりのサーキットブレイカー制度を停止したことで反発した。しかし、その幅は前日の236.84安に対し61.41高と26%弱の小幅な戻りにとどまった。週明けの中国相場に注意して臨みたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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