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2010/12/02

◆日経平均は前日比180円(1.8%)高の1万168円と続騰。指数感応度の高い銘柄を中心に朝方から買いが先行し、日経平均は寄り付き直後に1万187円まで上昇、6月21日以来ほぼ半年ぶり高値をつけた。ただ、日中値幅は44円と小幅。高値もみ合いとなった。1日の欧米で発表された経済指標が改善していたことから欧米株はそろって急伸。この流れを受け、2日のアジア株もそろって続騰し世界同時高が進んだ。東京外為市場では、円が対ユーロで3日ぶりに大幅反落(朝方は1円46銭安の110円50銭)し、対ドルでも84円台前半と50銭以上の円安となり、金融セクターや輸出関連セクターから買いが広がった。■1日に発表された欧州、中国のPMI(製造業購買担当者景気指数)が改善し、米国では、民間調査(ADP)の11月雇用リポートで非農業雇用者数が市場予想を上回ったことから、3日発表の11月米雇用統計への期待感が高まった。また、日米金利差の拡大からドル買い円売りが進んだ。もっとも、ISM発表の11月米製造業景況感指数は前月から小幅低下したことで円が強張る場面もあったが、流れは変わらなかった。米国株の場合は先の金融追加緩和策による過剰流動性相場が控えており、勢い付いて買い上がるまで、強気相場に終わりはない?

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◆ソフトバンク(9984)が3025円まで上げ幅を拡大。07年4月以来3年8カ月ぶりに3000円台を回復した。リーマン・ショック時の08年10月には636円の上場来安値を付けたが、翌09年2月に1103円の二番底を付けて上昇基調に転換。全般相場が大きく下放れた時は52週線が下支えするが、大半は中勢相場を示す26週を下値支持線とした上昇基調を丁寧に刻んできており、新規買いはともかく、持株はなお中期持続としたい。●ホトニクス(6965)は3日間2800円台前半でじりじり高値を更新してきたが、きょうは一気に2900円目前に迫った。5日連続で年初来高値更新だ。この後、続伸し3000円台を目指す動きとなろうが、先に記したように、8カ月間悩まされた2700円台後半の壁を突破したここは「2800円台を買う」考えを是としたい。●毎日、半歩づつしか上昇しない?マクドナルド(2702)は、きょうは9円高の2093円高値引けで5日続伸。6月年初来高値2099円に迫った。ジリ高基調から急伸に転じる日を待ち焦がれるが、日々は追わず。26週線、52週線を下値サポートラインとした中勢上昇基調を引き続きウォッチングしたい。もっとも、自分のロスカット価格を決めた場合は、時価からの打診買いも「可」としたい。●大阪チタ(5726)は今11年3月期、金属チタンの出荷価格下落が響き73億円の経常赤字予想!だ。が、上期決算説明会ではチタンの需要数量は回復が鮮明になりつつあるといい、「2年連続チタン価格が下落したが、11年には上昇に転じる」と説明したという。株価は、リーマン・ショック時の08年10月に1803円まで下げ底入れ。昨年11月に1990円の二番底を付け、26週線を下支えとした上昇基調にある。ただ、足元は10月の戻り高値4170円など4000円前後の上値関門との戦いとなっている。まず、ウォッチングを開始したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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