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2012/10/02

◆1日の海外市場では、発表された経済指標が好転していたことから、過剰な景気低迷懸念が後退。これまで、売り持ちしていた流れから、買い戻す動きや打診買いする動きとなり欧米株は反発した。一部格付け機関がスペインの資本増強策に対し、格付けに追い風となるとの見方を示したことからスペイン国債の利回りが低下。米9月ISM製造業景況指数が予想を上回ったことから米経済への悲観論が緩み、欧米株はそろって反発した。もっとも、日々の流れの変化のひとつに過ぎないのか、欧米景気懸念がいったん和らぎ、欧州債務問題が順調にヤマをひとつずつ超えて解消に向かっていくのか?どうかは、まだ、見えない。ただ、行きすぎた悲観の裏返しでしばらくは、発表される景気指標と南欧諸国の債務解消策実行動向をにらみつつ、一喜一憂の動きが続く。

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◆では、日本丸の行方は?売買シェアの6〜7割を占める海外勢次第となる?しかし、海外の流れに乗り遅れた分の切り返し以上の、日本株独自の動きを期待することが出来るかどうかは疑問が残る!?悲観に走った景気敏感関連セクターのリバウンドを狙うか、独自戦略で業容を拡大してきた内需関連の押し目、あるいは突っ込み場面を拾っていくか?それ以上に、新たな動きを見せ始めた業種、銘柄をピックアップしていくか!?

◆東芝プラ(1983)は1059円の年初来高値を付けた。当欄9月13日号でピックアップ、紹介した銘柄で、詳しくは、当日の記事などを参照されたい。ポイントは、これまでは、常に悲観的な業績予想を発表し、決算発表時に前期は増益だったとしてきた同社が、なんと、第1四半期発表時に今期業績予想を増額したのだ。驚きである。となれば、今期業績はもっと期待していいということになる?

◆メッセージ(2400)は介護付き有料老人ホーム運営で業容が拡大。昨年2月から何度となくピックアップした銘柄だ。08年10月のリーマン・ショック時に上場来最安値を付けた後は、概ね、52週移動平均線、正確には24カ月線沿いの上昇基調にある。目下は、5月高値29.2万円をトップとした上値ネックラインをクリアし、30万円台相場に発展できるかかどうか?がポイントとなっている。●また、輸出関連ならば、シスメックス(6869)と浜松ホトニクス(6965)をピックアップしてきた。ただ、後者は目下、チャート面に難がある。が、シスメックスは権利落ち修正後のチャートでは8月末頃から過去最高となる3800円の手前でのもみ合いとなっているが、下値が着実に切り上がっていることが魅力的。しかも、世界の医療場面を下支えする検体検査機器大手というのが良い。PER30倍弱が難点だが、やはり、ポートフォリオに組み入れたい銘柄ではある。

◆これまで何度か記したデータセンター運営のビットアイル(3811)が4日ぶりに急反落し800円台を割った。まあ、8月15日に単元株変更後安値559円を付けた後、1カ月半で5割高して、200日線や52週線を突破したのだから、調整があっても不思議ない。が、ここから、再び、ウォッチングを開始しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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