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2012/04/27

◆あすから、2日休暇をとれば9日連続休みとなる大型連休。内外市場注目の米25日FOMC(米連邦公開市場委員会)に続く日銀の27日金融政策決定会合後の発表が終了した。NYダウは金融緩和策を継続続けるなか、回復中の景気指標発表に企業業績がすこぶる好調とあって、200日移動平均線に下支えされた上昇基調が持続。特に懸念された住宅関連統計で、3月中古住宅販売成約が予想を大幅に上回る伸びだったことから、26日終値は1万3204ドルと3日続伸し、今月2日、リーマン・ショック後の最高値1万3297ドルを付けた日の終値以来の1万3200ドル台を回復した。■一方、日銀はこの日、「長期国債購入の10兆円増額や対象となる国債の残存期間を拡大する」ことなど金融緩和を決定した。しかし、発表直後に100円以上急伸したものの、その後14時過ぎまで1時間強、下げ足を強めるなど乱高下展開となり、日中値幅は230円弱と4日以来の大きなブレとなった。日経平均は下から切り上がってきた75日線に接近したが、ここから、上げに転じれば、上値トライが期待できる格好となる。もっとも、週足ベースでは、4月第1週に記録した473円の大陰線足が上値を抑える可能性が大。それだけに、今週まで3週間の9500円を少し越えた水準でもみ合ってきたことがどういう意味を持つことになるか?それとも、何の意味もないものだったのかは、大型連休明け後に判明しよう。 

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◆日経225銘柄の26日の予想PERは21.8倍で予想1株利益は439.0円と2日の22.8倍、1株当たり利益は442.6円から悪化している(ちなみに昨年末12月30日では14.76倍、572.9円)。連休明け後に本格的な決算発表シーズンインとなる。前期は東日本大震災やタイ洪水の影響から厳しい決算だが、過剰流動性相場とはいえ、今期予想1株利益がどこまで上がるのかが大きなポイントなりそうだ。相場上昇が確信できるほどの、好業績予想となるか個別の決算発表だけでなく、225種今期予想1株利益がどのくらいのピッチで積み上がっていくのかも合せてウォッチングしたい。

◆大塚HD(4578)は25日に2460円と3月に付けた上場来高値に顔合わせしたところで反落。週足は「上ヒゲの長い、小幅陰線」となった。いったん、利益確定売りしたい。●大塚グループの栄研化(4549)はこの日、日足「長大陰線」を引いた。高値圏で同じ足を引いたのは3月14日以来のことだが、64円の陰線で断層ができてしまった格好だ。前3月期経常利益が会社予想やアナリスト予想を下回る前の期比8.4%減の25.4億円だったうえ、今期は0.7%増の25.6億円としたことが失望売りや利益確定売りを誘った。ただ、会社側の今期予想については保守的と見てよい。それでも、いったん、「売り」とする。●マクドナルド(2702)は18日に2313円と05年6月以来の高値を付けた後、25日に2230円を見てこの日終値2268円と続伸。半分は利益確定売りし、手をすかしたい。●サイゼリヤ(7581)はまだチャートがダメ!ウォチングを継続したい。●ふた昔前からの注目株浜松ホトニクス(6965)は昨年7月高値3595円が目の上のたんこぶ。これを突破しなければ、「買い」の話は始まらない。それでも、きょう昨年10月戻り高値3230円を突破した。ウォッチングを継続。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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