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2014/09/10

◆TOPIXが前日比7.17高の1306.79と1月7日に付けた年初来高値を更新し、2008年7月24日以来の高値となった。日経平均株価は3日続伸し1月22日以来のほぼ7ヵ月ぶり高値となったが、TOPIXとの差は歴然。前日の米国で日米金利差の拡大が意識された円が一時08年10月以来となる106円台央近くの安値を付けた流れも、朝方の東京では対ドルでは買いが先行した。しかし、「まさか」の景気下振れもあってか、市場では今一度政策出動待望の声がちらつくという。そして、日銀の岩田規久男日銀副総裁が講演で円安容認の姿勢を示しと伝わったことから、黒田東彦日銀総裁が4日の金融政策決定会合後に「さらなる円安が、日本経済にプラスになる」と言明した流れは変わらないとの見方から、円は夕方に向かって下げ幅を拡大していったようだ。

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◆一方、日経平均株価は37円54銭高の1万5786円69銭と3日続伸も年初来では3.08%下の水準にとどまる・・。日経平均は1月下旬以来の高値圏とはいえ、対TOPIXからその歩みのノロノロ感は強い。緩和期待先行のTOPIX高値更新は果たして夜が明ける前触れとなるか?そして、日経平均が続いてほしいと思っている投資家は・・。明日以降、案ずるより産むが易しとなるか?それとも、思わぬ障害が待ち受けているかは分からない。明日は明日にきくしかない!上下どちらかに支持線を突き抜けた動きに付くのが基本であろう。

◆さて、当欄銘柄では7月1日号に登場、締めくくりで「今年新春早々の暴落相場のなかでも短期線の13週線に下支えられ、上昇基調は竜のように天に伸び上がる格好となってきた。ここから、G0と言うわけにはいかまい。が、PERは18倍台。突っ込み場面となった場合には考慮に足りる銘柄としてチェックを続けたい。」と記した首都圏で低価格「中華食堂日高屋」をチェーン展開する、一杯呑んで食事をして1000円で上がる安さを提供できる仕組みをつくったハイデイ日高(7611)はこの日3日続伸となり、1月の権利落ち前高値を更新して上場来高値を更新した。利益確定売りは出ようが、記事で記したように、一杯呑んで食事をして1000円で上がる安さを提供できる仕組みを確立した同社の展開力を引き続き評価したい。(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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