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2011/12/28

◆「2011年の日本経済は新興国の成長が先進国に波及するなか、緩やかな回復基調をたどりそうだ。(中略)欧州の財政・金融危機の再燃などに伴う円高や資本市場の混乱を警戒する声も多い。」とは、本年の日経新聞1月3日号恒例の「経営者40人に聞く、景気・株価アンケート」面で囲み記事となった全体鳥瞰図だ。「国境を越えた成長市場の争奪戦は激しくなっている」と指摘したが、8月以降、欧州の金融危機が世界経済・資本市場を襲ったのことは世界の市場が経験してきたとおり。新年への各種リポートが回ってきているが、前提条件が根こそぎもっていかれては、すべてはオジャン。まして、視界の狭い当欄ができることは、基本をぶらさずに、こつこつ日々を積み重ねていくしかない。

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◆今年、日本では、3月11日に発生した東日本大震災による大津波が三陸海岸を激しく襲い、人々の命と生活の場を奪った。そして、福島第1原発で発生した事故は住み慣れた土地から剥がされ何十年も人が戻れない土地生んだ・・。筆者が「大黒屋光太夫」など漂流から知った「三陸海岸大津波」などの著者故吉村昭氏が恐れていたように、東日本大震災発生後、国の政策はまるで無かった・・。■当欄16日号で紹介した吉本隆明氏の「これから10年くらいの間は、日本の情況は・・ますます今の状態が厳しくなっていきます。経済状態も厳しくなる。じりじり追い詰められて、決していいことは起こらない。その追い詰められていくことに対して、どう耐えるか・・。」との指摘のなか、12年を「どう生きていくのか」が問われる。

◆世界の金融・資本市場で、欧州債務危機の新年最初の正念場は、イタリアが迎える2〜4月の合計1414億ユーロ(14.4兆円)となる巨額債務の償還問題であろう。そして、欧州問題は「通貨は統一したものの、政治体制はバラバラで統一されてない」という根源を治療しない以上、ドイツの重大な方向転換はなく、12年も重しとなろう。また、「イラン産原油の禁輸政策をとるなら、ホルムズ海峡を封鎖する」と強硬な態度で迫る鬼っ子イランの動きも世界の金融・資本市場を揺るがす可能性もある。そして、海外投資家が日本市場の6〜7割を占めるなか、いつまで、「日本の債券は大丈夫」という考えが通用するやら?

◆マクドナルド(2702)が配当権利付き売買明けの28日に、昨年12月28日以来ちょうど1年ぶりに100万株を越える大商いかつ40円を越える下落となった。終値は49円安の2072円と大幅陰線を引き、寄り引け同値足で13週線を割った。下にあるのは26週線(2056円)、52週線(2047円)と一気に突き破られそうな近場にある。昨年、相場の調整が終ったのは1月第3週。09年は12月最終週。07年1月以来2100円台が関門となってきたが、中・長期線が下支えするか、2100円台の壁が重くのしかかるかどうか注目。1月第2週発表の12月度既存店売上高に注視したい。●一方、大塚HD(4578)は7月以来の高値圏で年末相場を終えて、新年への期待が高まるかどうかに注目。●コスモス薬品(3349)は10月以降、一段と薄商いとなっていることが懸念されるが、 目下、26週線に下支えられた格好の週足がいい。上昇基調続く間は、潮が満ちるまで、割安不人気の同社株とゆっくりじっくり付き合いたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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