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2011/11/30

◆2011年もこの日で11月相場が終り、明日からは12月相場がスタートする。この日のTOPIXは小幅に4日ぶり反落し、月末ベースでは1983年11月以来、実に28年ぶりの安値水準となった。83年には、その後、日本経済がバブル化していくことを示す予兆は全く無かった。81年に5860円の高値を付けたソニー(6758)は、バブル期天井直前の89年10月に9500円の高値、そして、2000年3月に過去最高値3万3900円!を付けた。そして、今月、09年2月のリーマン・ショック後安値1491円を割り込んだことで、今も長期下落基調のなかにあることが明らかになった。●また、トヨタ(7203)は81年に1650円の高値を付けた後、85年末まで1000円台半ばが上値関門となったが、89年バブル期に2940円の当時の最高値を記録。そして、07年2月に8350円の過去最高値を記録した。しかし、今年9月に08年12月安値2585円を割り込み、なお、07年高値からの長期下降トレンドが続いていることを確認した。

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◆80年代前半には電気機器、自動車の海外進出が露出。米国での日本製品打ち壊しシーンがニュースになった。当時、筆者が韓国に出かける時は、妻の親戚から「電気炊飯器」や家電製品を持って来て、と頼まれ、税金を払うと倍の金額になっていいからと何度も運んだものだ。当時、ソウルのデパートの家電売り場ではソニー製のカラーテレビは韓国製を大幅に上回る価格だったが、ソニーテレビは好人気だった。しかし、今では、日本のエレクトロニクス関連製品は韓国の後塵を拝し、小型自動車もまたシェアを奪われている。日本経済は成長の曲がり角を曲がった後、随分と時間がたった。円は過分に強い通貨となり、輸出産業の収益力を押し下げ、生産の海外移転がアジア諸国へと拡大した。新たな、輸出戦略にTPPは不可欠なのだが、韓国に先行を許している。■債務危機が欧州経済を押し下げる懸念は強く、米経済も浮力が乏しい。中国も先が見えにくい。海外市場のバックアップが無ければ、自走能力低下の日本市場にリバウンド以上の相場は期待できない・・。

◆あすか薬(4514)は9月末株価650円から11月22日には451円まで下落。82年5月以来29年ぶり安値を付けた。当日から6日続伸し500円台を回復。甲状腺疾患治療薬「チラーヂンS」の製造会社だが、前期の反動減もあって収益は来期にかけ底練り水準にとどまる。が、「甲状腺機能低下症薬」委託生産は継続。株価水準から、リバウンド後に二番底を探る場面までウォッチングを継続したい。●極端な薄商い故に手を出せないが産業用防毒マスク首位の重松製(7980)も週足は下値切り上げ型。500円台後半が上値関門だが、これもまたウォッチングしたい。●5日ぶりに2100円台を回復した大塚HD(4578)は18日の戻り高値2121円超えとなれば、三角保ち合いから上に抜け出すとみて昨年末上場後、二度目の上値トライに期待ができそうだ。●治療用カテーテルシステムの朝日インテク(7747)も3カ月半の調整を経て、11月安値から脱出、26週線をクリアしてきた。タイ工場の洪水被災で12年6月期業績は大幅減額修正見通しにある。が、2証券のアナリストが相次ぎ、「強気」を継続したことが背景。ウォッチングを継続しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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