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2009/06/15

◆日経平均は前週末比96円安の1万39円と反落した。「三井住友FG(8316)は公募9000億円超」との報道を受け株式需給の悪化が嫌気され、銀行株に利益確定売りが広がり、保険株、証券株も下落。また、12日のNY原油先物、金先物、シカゴ穀物など商品市況が下げ、欧州株の反落も重なり、大型株や日経指数先物から下げた。ただ、終日1万円台はキープしており、底堅さも見せた。一方、新興市場では、ジャスダック平均、東証マザーズ指数、大証ヘラクレス指数とも4日続伸。値動きの軽さ、出遅れ感が強いこと、加えて荷もたれ感がないことが強みだ。

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◆上場来初めて4ケタに乗せたGSユアサ(6674)は瞬間999円を付けたものの終始1000円台前半でもみ合う展開となった。また、原子力発電関連株を代表する日製鋼(5631)は反落し、25日線に下支えされた。明日も動きに注目。●ゼネコン株など公共工事関連株は堅調だった。先に当欄注目とした道路株のなかで、NIPPO(1881)が頑強な動きを続けているほか、思惑注目株とした25日線上の上昇基調が続く日道路(1884)は高所恐怖心をよそに急伸。1日に付けた年初来高値を更新した。東亜道(1882)は日道路を追いかける格好となっている。

◆石油セクターが一服するなか、当欄注目の出光(5019)が9250円まで買われ、5日の年初来高値を更新。昨年7月24日以来の4ケタ相場にむけカウントダウン?4万円大割れで踏みとどまった日風力開発(2766)が5日ぶりに切り返した。そろって上値を窺う展開が期待される。といっても、出光は動きスローモーな間が魅力的だといいつつあわてず攻めていくべき。間にはいるのは蓄電池の日ガイシ(5333)だが、75日線までの調整場面を待ちたい?

◆介護関連株の星取表は、6勝1敗1分け。1敗はベネッセ(9783)で5月20日に200日線・52週線にタッチした後、失速。上値が切り下がる展開から、この日は75日線を割り込んだ。明日、75日線へのプラスかい離が回復できるかに注目。だが、同社株以外は順調。ただし、主戦のニチイ学館(9792)は4月の分割落ち後高値907円を突破するまでは油断はできない。一方、きょう年初来高値を更新したのはケア21 (2373)、セントケア(2374)、そして、ロングライフ(4355)だ。ワタミ(7522)は11日の年初来安値1790円から続伸し、一時1891円まで切り返した。

◆また、大型の自転車専門店チェーンのあさひ(3333)も2390円まで買われ、06年7月に株式分割落ちした後の高値を3日ぶりに更新した。また、ブックオフ(3313)も1138円まで買われ、連日で年初来高値を更新。いずれも、独自の「売り」を持っており、好業績消費関連株の一角を占める。出遅れ気味のCCC(4756)などを含め、「見直し買いが入る消費者関連の好業績・好チャート銘柄」として、日経平均1万円台乗せ後に、見直し買い銘柄として注目しよう。

◆靴卸で小売チェーンを展開のABCマート(2670)、外食国内トップの日本マクドナルド(2702)や吉野家HD(9861)などを引き続き注目していくことは変わらない。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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