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2014/02/05

◆まるで格闘技練習用のサンドバッグのように打たれ続けた新興市場の通貨だったが、さすがに、売り手側が一服したことから4日の海外市場ではいったん下げ止まった。トルコ中央銀行が4日、市中銀行への供給を絞り込んだことから、調達コストが上昇し、リラが対ドルで上昇したもの。そして、欧州主要市場では英国を除き株価が反発。米国では議会予算局が14年会計年度財政赤字について、前年度の6800億ドルから5140億ドルに縮小するとの見通しを発表。政策金利については、「15年後半まで現在の低金利が続き、経済成長は今年、来年と加速する」との(市場が望む)海外発リポートもあったという。日経平均株価は買いが先行、この日高値を9時半前に付けた。が、前場後半に円が下げ幅を縮小すると、一時、昨年10月9日以来ほぼ4ヵ月ぶりに1万4000円台割れ場面があった。その後は、円が下げ幅を縮小するなかもプラス圏での推移へと切り返した。海外ヘッジファンドなどの為替相場横目の動きが流れの主流とあって、個人投資家には短期売買は高リスクとなる。と言っても、相場の流れが読みにくいなかでは、中・長期投資もやりようではとんでもない結果を背負わされることになる。「ぼちぼち行きまひょか」の姿勢でマーケットに向き合い、当面は打診買い程度とし「その時」を待ちたい。(などど書いた後の株価はよく上がるのだが・・)■トヨタ(7203)、パナソニック(6752)など輸出主力株がそろって上昇した。筆者チェック銘柄では日本電産(6594)が1月に株式分割落ち後高値をつけた後、調整場面となっており、思案橋から上下どちらの方向に放れるか、次の相場入りを待っている格好だ。「前向き」にウォッチングを継続しよう。

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◆当欄紹介も厳しい展開の銘柄が一気に増加してきた。なかで、1月14日号でも紹介したヤオコー(8279)は4100円台から22日に上場来高値4600円を付けたが、前日には4000円まで下落。今週は、75日移動平均線、13週線に下支えられて4300円前後まで戻してきた。戻り待ちの売りが出やすいところだ。前日まで日足は9本連続で陰線足となったが4000円台前半で下げとまった。揺さぶり第2弾の相場があった時もなお、反発する力があるか?といえば、11年3月の東日本大震災発生時に付けた安値2101円を基点とした26週、52週線沿いの上昇基調が崩れない限り、「下値突っ込み場面は買い」の姿勢で臨むべきであろう、と答えたい。●また、フォトクリエイト(6075)・東Mは1月21日戻り高値2380円からハシゴを外された格好で前日1661円と3割強の下落率!昨年3月の上場来最安値だ。売買株数が極端に少ないなかで厳しい下げとなった。先に紹介した同社のビジネスモデルが認知されるまでは厳しい状況が続きそうだ。しかし、まずは、最低単位の100株で打診買いする試練を乗り越える。「売り」は、2月23日(日)開催の「東京マラソン2014」が終了した後としたい!●プリマハム(2281)のこの日安値は177円。昨年6月安値を1円だが割り込み、昨年5月高値が天井となった格好だ!週足ペースでは底割れの格好であり、後は、現時攻防中の24ヵ月線に対してどう動くのかが、最後のポイントだ。まあ、ここから、下がっても下値は限定的と見ているのだが。相場の決着は?余裕有りが勝つ!? 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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