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2006/02/22

◆先週までの総崩れ時にひとり気をはいていたトヨタ自(7203)が一息つき、脇に沿っていたホンダ(7267)も22日付けの日経新聞に「2007年にも100万円台の小型車でハイブリッド車に参入する」と買いを誘う記事が掲載されたものの、小反落した。また、平均株価は9時40分前後に小幅続伸場面があったものの、概ねマイナスゾーンで推移した。大型株は下げたが、小型株、2部株、新興市場が続伸し、東証1部市場でも値上がり銘柄数が値下がり数を上回った。米国ハイテク・半導体関連株安を受け平均株価指数への寄与率の高いアドバンテスト(6857)や東京エレク(8035)など<ハイテク・半導体株などが2月上旬に天井打ちし軟調展開に転じている>ことから平均株価は下げた。■きょう、東京地検は堀江ライブドア前社長らを証取法違反容疑で再逮捕した。これを受け、東証はライブドアを粉飾決算(有証虚偽記載)による上場廃止を検討する。具体的には、虚偽記載があったと検察当局や証券取引等監視委員会が言及した場合などは、上場廃止するもよう。ライブドアの株価は、海外勢によるライブドア株取得判明で8円高の72円で終ったが、最後は?いずれにしても、<ライブドアが市場から退場することが次の一歩の始まり>であり、東証・大証などが取引システムを含めて「証券取引所」の存在と意味合いを問い直すしか次ぎの絵は描けないだろう。気になるのは「投資事業組合」問題。海外勢は当分、政府当局の動向を見つめ続けることになりそうだ。下手すれば、M&A規制緩和により海外勢の日本企業M&Aを呼び込み産業・経済を活性化させようとする裏でその手法を法律で縛ることになりかねない。

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◆新興市場は、ライブドアの退場によってその呪文から逃れることができそうだ。昨秋買い推奨したものの直近は軟調展開が続いていた半導体関連商社のイノテック(9880・ジャス)が100円高の1092円ストップ高に買われなお買い物を残した。転換価格修正条項付きの転換社債の発行が嫌気され4ケタ割れしたが、21日に、「昨年春に発表した中期計画は初年度の今3月期に達成した。今後3年間は拡大路線を目指す新たな成長ステージに入るもの」だとし、2009年3月期までの新中期経営計画を発表。数値目標として売上高を今期見込み450億円に対し750〜800億円、経常利益は同18億円に対し36〜40億円を打ち出したことが好感されたもの。2年半超推奨し続けた新興プラン(6379・2部)に替わる中長期注目株候補としたい。◎ダヴィンチ・アド(4314・ヘラ)も続騰した。■先に推奨後、ぼろぼろになったのがUFJニコス(8583)だ。昨年暮れには1585円の90年2月以来高値にあったが、20日には950円!きょうは1085円まで戻ったが、相次ぐ合併で事業規模は拡大、中期的利益成長力は強力になっている。足元、貸し出し総量規制説などが株価を揺さぶるが、企業体としては、新たなステージに入っており、1000円絡み以下は拾っていきたい。◎本郷と合併し業容が急拡大するヒラタ(5989・ジャス)などとともに中期強気しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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