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2009/09/29

◆日経平均は前日比90円高の1万100円と3日ぶりに反発した。前日に一時円が88円台へと急騰したことを受け、藤井財務相が緊急時の円売り介入を示唆したことから円高が一服、直近売り込まれた精密、電気など輸出関連株が反発、証券、銀行など金融株も買い戻しなどで反発した。28日の米国市場でNYダウが120ドルを超える急反発したことも追い風となった。ただ、日経平均は反発したが、この日の高値は1万125円止まり、下げ相場時に注目していた8月安値1万142円を越えることはできなかった。2日発表の米9月雇用統計を控え週後半にかけ動きが鈍りかねない。これまで景気回復期待で買ってきた米国株だが、10月中旬頃に本格化する決算発表で予想通り上値を追うことができる伸び代のある好決算となるかは、発表まで待つしかない。■1日から8日まで中国株式市場が長期休場となるなかでは、海外勢頼みの東京市場は、一段と模様眺め気分が高まる可能性がある。10月2日に2016年の夏季オリンピック開催地が決定する。東京開催後押しに鳩山由紀夫首相、シカゴ開催にはオバマ米大統領が揃って応援に駆けつける。東京開催決定となれば株式市場にもビッグ・プレゼントとなるが、あと、いい話を探そうにも取っ掛かりが乏しくて・・?

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◆この日のTOPIX業種別株価指数で、値上がり率トップは証券・商品先物株で2.8%の急反騰だった。8月31日高値から前日まで39%下げた野村HD(8604)が急反騰してリードした。リバウンド狙いの買いだけでなく、同社の大型増資は積極的な攻めの経営のためだと好意的にみる動きも見られた。

◆日電産(6594)が5日ぶりに急反発し、25日線にタッチする前に7000円台を回復した。昨年12月から一本調子の上げで2.4倍化しているだけに、踊り場が欲しいところ。軟調展開があって不思議ない。ただ、今上期業績は大幅に増額修正、来期はピーク利益更新との見方がある。しばらく様子見を続け、大きな突込み場面があれば積極的に拾う姿勢で臨みたい。

◆気象情報サービスのWNIウェザ(4825)が11%安の1410円まで急落。26週線を割り込みきょう現在1329円にある52週線に急接近した。28日発表の6−8月期(第1四半期)連結営業利益が前年同期比44%減となったことが売りを誘った。しかし、個人向けサービスは好調であり、前期比22%増の26億円を予想する通期営業利益の期初予想は据え置いた。減益の理由からは、減収減益は一過性のもの。ここから、何処まで調整が続くかウォッチングしていこう。

◆先に推奨の大学発バイオベンチャー3羽鳥のうち、OTS(4564)が三尊天井の格好となっており、75日線を巻いている。ここで75日線もしくは、一段下の15万5000円(30日現在予想)にある200日線水準で下げ止まれば、中長期銘柄として拾っていこう。また、そーせい(4565)はきのうきょうと25日線タッチから頑強な上昇基調が継続している。が、海外相場次第では、75日線などを見に行く場面があろう。これも全般ガラの場面での買いを狙って待ちたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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