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2010/08/03

◆日経平均は前日比123円高の9694円と続伸し、TOPIXも続伸した。2日の海外市場では、米ISM発表の7月製造業景況感指数が前月比低下したものの、エコノミスト予想を上回ったうえ、製造業の拡大を示す50を越えていることから世界的に景気回復しつつあるとの見方が広がり、ユーロが対円、ドルで上昇、NY原油先物や金先物など商品相場も上昇するなどリスクをとりにいく動きが強まった。加えて、米国、日本とも企業の好決算発表が続いており、NYダウは200ドルを越える急反騰で1万674ドルとなり、S&P500種株価指数は10週間ぶり高値で終った。この流れを受け、東京市場でも買いが先行した。ただ、アジア各国市場は強弱まちまちの動きとなり、円が対ドルで反発したことから、日経平均はいったん後場半ばころにかけ伸び悩む場面があった。■日経平均が6月戻り高値1万251円(終値では1万238円)を付けた21日のNYダウ終値は1万442ドル。単位を抜き去った日米株価指数は200ポイント前後の差にとどまっていた。ところが、きょうの日経平均と2日のNYダウ1万674ドルの差は980ポイントとほぼ1000ポイントの大きな開きとなっている。景気回復から超低金利策を修正する出口戦略を探ろうとしている米FRBに対し、世界景気回復による外需主導の景気持ち直しもデフレ脱却は見えず超低金利を継続、出口戦略など先の先の話でしかない日銀。日経平均の場合、7月14日の直近戻り高値9807円突破後に、200日移動平均線(きょう現在1万193円)と6月戻り高値をクリアすることが反騰相場の道標なのだが・・。海外投資家以外で日本株に投資するのは誰?ちなみに、この日は市場筋推計の「外資系証券朝寄り付き前の成行き注文状況」で、買い注文株数が前日比480万株増の2270万株と3日ぶりに2000万株を超え、差し引き880万株の5日連続買い越しとなった。それでも、前場に買いが一巡した後、後場に伸び悩む・・。これでは、円高ドル安が一段と進む状況となれば、輸出関連株を中心に海外勢の動きが逆転しかねない!

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◆日ケミコン(6997)は2日引け後に今10年4−9月期連結業績予想の増額修正を発表。営業損益は従来予想の倍となる40億円の黒字(前年同期は34億円の赤字)に修正した。しかし、きょうは22円安の400円引け、朝方は買いが先行し11円高の433円で寄り付いたが、これがきょうの高値となり、一時392円まで下げた。同社株は三菱UFJモルガン・スタンレー証券が7月21日付けで新規に投資判断「1」(強気)、今後6〜12か月の目標株価を600円としてカバレッジを開始したことが材料視され21日安値390円から28日の戻り高値453円まで付けており、ここ3日間は「朝高の引け安」となり連続で陰線足を引いた。業績増額発表で好材料出尽くし感が広がったようだ。しかし、この先、売られるならば、買い場を探しウォッチングするには良い銘柄と考える。同証券は、「主力のアルミ電解コンデンサは需要の急回復に併せて業界全体の需給バランス逼迫が一気に表面化している」と指摘、「今後は、自動車、インバータエアコン、産機などパワーエレクトロニクス向けの増加も需給逼迫に拍車をかける可能性が大」だとし、株価はこれを織り込む展開となるだろうと記した。まずは、52週線沿いの上昇基調が続くかどうかに注目したい。ている。前日は、世界景気懸念から全般買い見送り気分が強く、同社株も5円高にとどまったことから、米国株の急反騰を受けたきょうは一転、買い直しなどが先行している。 (執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク 編集担当:サーチナ・メディア事業部)【関連記事・情報】・アナリストレポート「魁」

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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