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2013/12/03

◆2日、感謝祭ウィーク明けの2日のNYダウは続落するなど米主要株価指数はそろって下落した。また、ドイツをはじめ欧州株も下げた。しかし、発表された米経済指標は、米経済が回復基調にあることを示唆したものとなった。ISM11月製造業景況感指数は約2年半ぶりの水準に上昇し、10月建設支出も前月比上昇した。ただ、前週末4日間の小売売上高が4年ぶりにマイナスに転じたことが重要視され、個人消費への懸念から米株は下落したという。■もっとも、米国経済がほどほど軟調となれば、「金融緩和縮小懸念が遠ざかる」とみた投資資金の買いが流入し、米国株は上昇するパターンがここまであった。だから、「消費がちょぼちょぼ良い」状況が、「過剰流動性」をテコとした活況マーケットを呈し、ひいては、日本や世界マーケットの活況、あるいは低迷をもたらす?

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◆さて、日経平均株価は前日比94円高の1万5749円と3日ぶりに反発し、11月28日につけた年初来高値を更新した。上値は重くもみ合う展開となったものの、円続落を背景に輸出関連から内需関連、金融関連を中心に下値を切り上げる展開となった。■もっとも、当欄銘柄は地味な動きにとどまった!?もっとも、前号紹介のショーボンドHD(1414)の株価といえば、11年11月に1600円から本格上昇相場入りしたもので、2年間26週線沿いの上昇基調にあり、前日には株価3倍化=4800円にあと5円と迫ったのだから、ここから、「もっと上がれ、ドンドン上がれ」と願うほうが無理筋?5月の全般急反落展開時には、ショーボンドも1000円に5円足らない3335円までの暴落シーンがあったのだから、12年11月に下値をサポートした52週線(きょう現在は3875円)まであっても不思議ないことになる。このことをふまえて、同社の中長期相場に付き合いたいものだ。

◆3D関連株は「流行り病」のように5〜7月の暴騰相場があった。例えば、●群栄化(4229)。急騰開始の5月出来高は1億1495万株(4月は114万株)、6月4億3492万株、7月3億8705万株、8月1億647万株、9月、10月は2000万〜2100万株台、11月は1413万株と急縮小した。現在は7月途中分まで株価が上値にある。が、7〜10月分が上値の重しとなるため、一定の上昇スピード(出来高増)が出るまで「買い」とは言えない。ただ、2日の米国市場で3Dシステムズは1.73ドル高の76.89ドルと5連騰し11月25日終値72.08ドルから9.5%上昇した。2日の急伸は複数の新型3Dプリンターを発表したことが材料視されたという。●MUTOHHD(7999)も前日にかけ続騰したが、この日は2%超反落した。引き続き26週線に下支えされた上昇基調を持続するか?をウォッチングしよう。

◆プリマハム(2281)は5月以降、萎んでしまった。が、長期線52週線沿いの上昇基調を持続している間は、来期業績拡大期待を背景に「買い」を継続する。問題は機関投資家、アナリスト連がいつ株価よ上がれとばかりに参戦してくるかだ。もっとも、現時点でプリマをウォッチングしているアナリストは何人?同社を無視してきたアナリスト連が「もう無視は出来ない」と叫びつつあわてて駆け出す「時」までにはまだ時間が余っている?いったん、失望売りに52週線割れがあってもいいか?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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