2004/06/09
◆9日の平均株価は為替の円高進行や11日のSQ(特別清算指数)算出日を控え高値警戒感が強まったことを嫌気し、前日終値を上回ることなく4日ぶり反落で終った。為替は1ドル=108円台に進み自動車株やハイテク輸出関連株を中心に下落。銀行株も下げた。一方、堅調だったのは中低位の材料株や建設株、不動産株など内需株。1部市場で模様眺め気分が強まれば、マザーズ市場やジャスダック市場に目先資金が向かうということも変わりなく両市場とも上昇し2部市場は4日続伸となった。SQ直後には上下どちらかにぶれた方向に走りやすく注意が必要であるが、本欄は引き続き企業業績面から下値は限定的、押し目買いがベターとの見方をとる。
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◆自動車関連株には割安株が多いが、ほかにも好業績・割安株は多い。携帯電話用コーティング材の藤倉ゴム(4620)は今期経常2割増益で連続最高益更新予想。PER13倍台は10年ぶり4ケタ相場突入の必要条件を満たしている。◎森永乳(2264)は今期予想1株利益が明治乳と同じ30.6円。増益率は12%対20%で劣るが、1株純資産や有利子負債比率では優位にある。しかし、株価は3割安水準。出遅れ感は強い。◎昨春仕手株として人気化したOA・家電用着色材大手の大日精化(4116)は今期2ケタ増益で連続過去最高益更新見通し。予想1株利益52円から97年高値736円突破があっても不思議ない。◎今月末割り当て株式分割実施のバイオベンチャー株がもたついているが、メディビック(2369・マザ)以下権利取りへ押し目買いしたい。