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2011/01/25

◆日経平均は前日比119円高の1万464円と続伸し、TOPIXも続伸した。24日の海外市場で欧米株が上昇、NYダウが08年6月以来2年7カ月ぶり高値となった流れを受け、東京市場も幅広く買いが先行。エレクトロニクス株など輸出関連株、資源・エネルギー関連株、銀行など金融株が値上り上位〜中位となり、内需関連株も中位以下に続いた。1部上場銘柄の83%(日経平均採用銘柄では90%)が上昇し、TOPIX業種別株価指数は全33業種が揃って上昇した。1月6日以来のことだ。欧州金融安定化基金(EFSF)が25日に、約50億ユーロの資金を調達するとの一部報道があったうえ、欧州経済指標から経済活動の拡大ペースが加速したことがうかがえるとの見方もあって、欧州財政危機は後退するとの声が広がったという。ユーロは対ドルで続伸し対円でも3日続伸した。これを受け東京外為市場では円が対ドルで4日ぶりに反発したものの、対ユーロでは3日続落。東京株式市場も連日で買い優勢の展開となった。■もっとも、米市場は発表が続く企業業績の好調に後押しされすこぶる強気に満ちている。しかし、中国株はきょうも続落するなど利上げ懸念に下落基調がとまらない。次の急成長国と期待のインド株式市場も調整色を強めており、年明け以降は軟調展開が続いている。新興国市場が調整している分、海外投資ファンドは昨年、出遅れ市場となった日本市場を買い直しているというが、はっきりは分からない。

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◆当欄期待の銘柄では、スクリーン(7735)が続騰し4日ぶりに19日につけた07年10月以来の高値733円を更新した。25日付け日経新聞朝刊が10年10−12月期半導体製造装置受注高が前年同期比32%増の450億円となり、従来予想を上回ったもようだと報じたことが買いを誘った。スマートフォン需要の拡大を背景に、台湾などの半導体受託生産企業の設備投資は旺盛で、同社主力のシリコンウエハ洗浄装置など半導体製造装置の受注が増大している、と報じた。ただ、昨年6月安値からでも倍化したここからは、ブレは大きくなる。持ち株はチャートが急変するまで(ロスカットラインを決めたうえ)持続。新規の買いは慎重にしたい。●また、栄研化(4549)も昨年11月から6週線沿いの上昇基調にあり、4ケタ乗せ。きょうも昨年来高値更新し、09年11月以来の高値水準となった。インフルエンザなど感染症が広がるなかでは同社の出番は多い。1000円台とび台は2000年以降では中から下の株価水準。ただ、09年8月高値1296円挑戦はインフルエンザなど感染症の動向次第、さらに、上値トライを期待。●また、介護付き有料老人ホームのメッセージ(2400)は24.38万円と続伸し、昨年12月に付けた07年2月以来の高値24.5万円に急接近した。07年高値24.8万円突破から一段の上値が期待できそうだ。●新たに、企業チェック開始は3連騰のセルシード(7776)。アールテック(4573)が別件発表をうけストップ高となったが、共に、再生治療関連株だ。セルシードは昨年3月に株式を新規上場。10月まで下落した後、11月に反転。3日連続の大幅高で連日の上場来高値更新。100株打診買いは可も、あとは企業チェックと株価の動きを観察した後としたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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