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2005/03/28

◆きょう東証の常務がライブドアの立会外取引でのニッポン放送株大量取得の件に関し、「違法ではないが不適切な取引だった」との見解が一部放送で伝えられた。東京地裁、高裁が先に、「違法でない」としたと同様である。「M&A時代」の到来は20年近く前から言われていたが、時代に見合った制度、法制定を準備してこなかっただけのこと。自らの無策ぶりを告白していると同じである。ライブドアの本格的敵対的M&A(企業の合併・買収)がなければ、来春にはすんなり「会社法案」が成立。「外国人嫌いの自民党のおじさんたちの怒りが爆発する」(ホリエモン派若者)状況も起こりえた。ぼんくらによる「ハイエナ」にえさを差し出すような法体系ができる可能性は高かった。そのことを気づかせてくれたホリエモン(堀江ライブドア社長、Webサイトでの愛称)に感謝すべきか。

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◆さて、イエス・キリスト復活を祝う「イースター」は終った。欧州ではきょうも休場の取引所もあるが、米国は月曜から再開。海外投資家不在の東証1部売買代金は1兆円割れ。昨年12月28日以来の低水準だ。1ドルは107円と4カ月ぶり高値になり、半導体関連など値がさハイテク株が引っ張り平均株価やTOPIXは配当権利落ちを埋め続伸。しかし、値下がり銘柄数が大幅増加し値上がり数を上回った。マザーズ市場への資金流入は止まり売買代金はわずか274億円と低下、直近まで高値を追った2部市場の下げも急だ。

◆「小回り3カ月。大回り3年」という相場格言がある。ひところ上値関門を上抜いた銘柄を推奨すれば一気に上値を追ったものだが、今は飛びついておしまいのパターンが増えてきている。どうやら平均株価は12月上旬の1万730円から3月上旬の1万1975円まで3カ月、11.6%高で一段落かもしれない。今週は外需、ハイテク株で幕間つなぎか。ならば、年初来高値目前の沖電気(6703)、本欄長期推奨銘柄の浜松ホト(6965)や半導体関連のスクリーン(7735)か。■ノンバンクはポケットカード(8519)が昨年来高値を更新し、OMCカード(8258)は大和の新規「買い」判断で大幅高。ジャックス(8584)、日信販(8583)など有望株の宝庫だ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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