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2005/03/15

◆武富士(8564)がきのう大幅下落し、きょう続落。先週末、社長後退が発表された。改革期待の前社長は1年もたずに降板した。新社長となったのは盗聴事件で被告となった創業者前会長派と目される近藤氏。アナリストの見方の多くはネガティブな人事とし、短期的には株価は不安定との見方がほとんどであった。本欄ではここまで消費者金融や信販、証券、地銀などノンバンクに強気の見方をしている。なかでも消費者金融では武富士、三洋信販(8573)を、信販ではジャックス(8584)と日信販(8583)を注目株としている。が、4月からテレビコマーシャルを再開させる武富士に期待していただけに落胆させられた。アナリストの多くもネガティブな人事だとして厳しい見方だ。なかで、日興シティ証券は大方の見方と異にしていた。新社長の近藤氏を、「盗聴事件後常務として復帰。武富士の危機的状況で社員の融和と社内コンプライアンスの回復に注力した人物と評価できる、武井前会長にも苦言を呈することができた唯一の取締役といわれ、前会長逮捕後の実質的な社長として指導していた。同士の社長就任はプラス材料と評価できる」と指摘。投資判断「2H」(5段階中の2位、ハイリスク)、目標株価8300円を継続した。筆者は判断しきれないが、基本は強気としている。売り買いは方向性が見え始めるまでは判断し難いが、突っ込み買いをベースにしたい。一方、ジャックス以下は強気継続。■1株あたり純資産や含み資産は相場の上り調子の時には参考になるが、下げ相場ではもっとも頼りにならないしろもの。さいたま新都心に保有地を持ち有用資産として活用できる片倉(3001)は若干ニュアンスが違う。が、それでもきょうみたいな含み株売り急ぎ場面では買い物薄の中をつるべ落としとなる場合もある。突っ込み待ち。■アンジェスMG(4563・マザ)が独歩高。野村が新規に格付け「2」としたことが材料視されていた。強気不変。◎CCC(4756)は分割落ち後高値。昨年の映像ソフト市場が3年連続最高更新。レンタル市場拡大が断然トップシェアの同社収益を後押しする。押し目は買い。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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