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2006/04/21

◆足元の動きは優勝劣敗が鮮明になってきた。時価総額の大きなTOPIXコア30指数が一時昨年来高値に買われ、TOPIXは4日続伸。平均株価は反発し8日ぶりに1万4000円台を回復した。一方、東証2部指数は3月28日以来18日ぶりに5000ポイント割れとなり、日経ジャスダック平均も続落。新規公開銘柄は初値こそ公開価格を大きく上回って発進するものの、当日のうちに初値比大幅下落の銘柄が続出。業績への信頼感が大きく後退したマザーズ市場、ヘラクレス市場は連日の暴落商状(本欄注目の携帯電話関連、バイオベンチャー関連株など)、値上がり銘柄数は10銘柄未満で値下がり銘柄は100を超え個人投資家の嘆きは深まる!といって、金融庁、日本版SECの監督下で、かつてのような特定グループが仕掛ける材料仕手株は生きにくい市場と化している。材料・テーマ性のある低位株がにぎわうが持続性に難。週明け24日からは、ライブドア騒動で後場の取引開始時間を30分遅らせた処置を解除、午後12時半寄り付きに戻る。これで、大証での先物との空白の時間がなくなり取引の流れがスムーズになればいいのだが・・。

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◆きょうは、連日の高値更新疲れで20日の海外原油、貴金属・非鉄市況が一服したとあって、住友鉱(5713)や三菱商事(8058)など、資源・エネルギー関連株は反落もしくはもみ合いとなった。市場こう着感が強く証券株が下げ、ノンバンク関連株は「金融庁懇談会はローン貸出金利20%以下が大勢」と伝えられ売り直された(本欄は突っ込み買い推奨)。■一方、国際優良株といわれてきた市場体温計のトヨタ自(7203)、本欄が次の時代の成長企業と長期注目のデンソー(6902)やホンダが上場来高値を更新。TDK、松下(6752)や市場体温計・ソニー(6758)は年初来高値を更新。本欄推奨株・武田(4502)も2000年11月以来の高値となり、同年4月の上場来高値8080円を目指す構え。■ソニーは03年春以来アナリストから弱いと叩かれてきたエレクトロニクス事業で、液晶テレビの今3月期世界販売台数を2倍強の600万台目標とすると表明するなど巻き返しが鮮明化。また、「PS3」発売までの間は、北米で「PS2」を値下げしマイクロソフトの「Xbox360」に挑戦すると発表。来週27日発表予定の決算への期待が高まった。昨年春以来、本欄は「ソニーらしい製品がひとつ生まれれば、ソニーは復活する」とし、強気してきた。まだ、決定的な「ソニーらしい製品」は生まれていないが、昨年誕生した経営陣による戦略は着実に実を結びつつあるとみてよさそうだ。

◆新日鉄(5401)は今期業績悪化を先取りして売られているとみる。28日の決算発表を待ちたい。◎東急(9005)が「窓」埋めに1円足りない506円まで下落。しかし、20日付の「今期営業益は3期ぶり減益」の日経報道は、同社が従来からいってきたことであわてる話ではない。押し目買い好機だ。◎ハイテク株中の本欄注目株・浜松ホト(6965)は下から25日線が突き上げてきた。5年ぶり4000円相場は目前だ。■サカイオーベ(3408)は、ボーイング社に炭素繊維を納入しているとの声がある。24カ月線に下支えされ02年につけた1954年以来48年ぶり安値30円から生還。材料思惑株として強気に1票を!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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