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2005/09/21

◆本欄は目下、「利食い千人力」、高値波乱歓迎モードで進んでいる。きょうの出来高は37億株に迫り連日で過去最高を更新し、売買代金も実質過去最高更新。朝方の外資系証券の注文状況は4日連続の買い越しで、買い注文株数は7770万株に膨れ上がった。そして、新高値銘柄数は316!と今の時期としては異常というか赤信号とみるべき高水準の数。平均株価、TOPIXとも連日で年初来高値を更新した。しかし、値上がり銘柄数は値下がり銘柄数を下回った。午前中買い人気が旺盛だったものの、高値警戒感は強く、利益確定売りが活発。朝方に年初来高値を更新した銘柄の多くは上げ幅を縮小するか反落で終った。米国株続落を受けてのきょうのアジア市場で、韓国総合株価指数が連日の史上最高値更新したほかフィリピンが高く、加えて日本市場が上昇しただけで、残りの主要市場は下げた。20日現在の今3月期予想225種PERは19.23倍、1部市場全銘柄の予想PERは19.52倍。20日に国土交通省が発表した「基準地価」は東京区部が15年ぶりに上昇し、大都市圏で底入れ感が広がった。が、調整なしで平均株価が1万4000円に向かうほどの<国際的な出遅れ感は解消した>と見て良い。次は、構造改革の本格展開や景気上昇エンジンに勢いがつくかがポイント。企業業績は期を追うごとに上ブレする可能性が強く、10月下旬から11月下旬にかけて発表される9月中間決算と通期予想の上方修正率に株価を一段上に持ち上げるほどのサプライズ(驚き)があるか?などが注目点となる。

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◆損保株はきょうもTOPIX業種別値上がり率でトップだ。損害ジャパン(8755)が買われ、きのう昨春来の上値関門170万円をようやく突破したミレアHD(8766)が大幅続伸し、ニッセイ同和(8759)など通常話題に上らない銘柄が出遅れ感から買われた。が、8月中旬から強気に転じた本欄は、ここからは「利食い千人力」としたい。■7月8日、5460円から注目した武田薬(4502)など多くの本欄推奨銘柄は、島津製(7701)も含めて、いったん、持ち株の半分は利益確定売りをしたい。もし、大幅反落場面があれば、自動車関連セクター(デンソー(6902)、アイシン精(7259)など)、放送と通信の融合や携帯電話の更なる進化に絡む銘柄群(インデックス、サイバード、コネクト、Jストリームなど)、バイオ・ベンチャー関連株(上値を試す動きに入り始めたそーせい(4565・マザ)、上ぶれし始めたアンジェス(4563・マザ)など)、そして、浜松ホト(6965)などの一部ハイテク株を拾いたい。また、漢方製剤の世界的拡大期待のツムラ(4540)や金市況に絡む住友鉱(5713)・・などは強気を継続する。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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