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2011/11/10

◆日経平均は前日比254円安の8500円と大幅反落し、終値で10月5日以来1カ月ぶり安値となった。前号では、「もっとも、イタリア債務問題など欧州財務危機については先行き根気のいる展開を予想していたほうが、逆向きに転じた時にあわてなくてよい!すでに株価に織り込み済みと言える日はあすあさってではない?」と記した。9日の欧州市場では、イタリアに対する投資家の不安を突く格好で、ギリシャなどの売り崩しで成功した投資家などが売りを仕掛けてきた?イタリア国債の利回りは7.4%に上昇したことで、先にギリシャ、ポルトガルなどが救済を受け入れざるをえなくなった7%の水準を超えた。欧米の金融・資本市場は震撼。東京市場でもイタリア不安が増幅し、日経平均は下げ幅を拡大していった。1部市場銘柄の87%におよぶ1446銘柄が下げた。業種別株価指数で全33業種がそろって下げたのは9月12日以来2カ月ぶりのことだ。

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◆もちろん、イタリア政府からのリップサービスやEU首脳などのはげまし的コメントも出てくるだろ。そして、欧州連合(EU)はまたまた防戦に必死となろう。イタリアでは来春2〜3月に国債償還が集中しているという。約2000億ユーロ(10日現在1ユーロ=105円)の長期国債、約1000億ユーロの短期国債の償還期限で、約1000億ユーロの借り換えが必要という。欧州金融安定化基金(EFSF)からの救済で足りるか?

◆前号では、NYダウのテクニカル面の強さ、それを支えているのは金融緩和と好調な企業業績であり買い方は強気を崩していないとした。ただ、9日に一気に390ドル弱下げたことで、2週連続陰線足となりそうなことは留意したい。NYダウが1日終値1万1657ドルを割り込み、ズルズルと下げるようでは、先行きの相場は急失速しかねないからだ。

◆この日、年初来安値を更新したのは前日比73銘柄増え112銘柄あったが、武田(4502)、新日鉄(5401)、パナソニック(6752)、ソニー(6758)、三井住友FG(8316)、みずほFG(8411)、米格付け会社ムーディーズが債務格付けを引き下げ方向で見直す対象にしたと発表したことも響いた野村(8604)・・などここまでの日本を代表する企業が増えてきたことは留意したい。なお、オリンパス(7733)は3日連続ストップ安で、損失先送りを発表する前日の10月13日高値2526円は19日目のきょうは484円と80年4月以来ほぼ31年半ぶり安値だ。かつて特定グループが介入し2度大相場を演じたルック(8029)がこの日、活況裏に大幅高したのも、全般相場が行き詰まっていることを象徴していると言えよう。

◆積極的に出ていく相場環境でないことが悩ましい。日マクドナルド(2702)がぼちぼち上値を窺う構えとなっていることが慰め・・。●一方、かつて当欄の常連注目株だったウェザニュズ(4825)は10月の東証上場後高値から140円弱下値にあるが、引き続き、13週線もしくは26週線沿いの上昇基調が維持できるかどうかに注目も、直近の相場環境下では推奨しきれない・・。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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