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2013/10/04

◆10月第1週の東京株式市場で、日経平均は前日比132円安の1万4024円と3日続落した。前週末比では736円(5.0%)の大幅下げとなった。一時、9月6日以来ほぼ1カ月ぶりの1万4000円台割れ場面もあった。■米国ではNYダウが続落。9月6日以来1カ月ぶりに1万5000ドル台割れで終了した!17日に連邦債務上限引き上げの期限を迎えるが、依然、財政協議の決着は見えてこない・・。加えて、3日発表の1SM非製造業景況指数が市場予想を下回り08年11月以来ほぼ5年ぶりの低水準となったうえ、前週の新規失業保険申請件数が増加するなど経済指標の悪化を嫌気した売りが広がった。■東京では、昼時間に日銀金融政策会合は政策の現状維持を発表したものの、東京外為市場で円が一時対ドルで97円を割り込む場面があるなど、円が反発したこともあり反応は乏しかった。米債務引き上げ期限の17日まで民主、共和党が妥協できるかどうかは、期限間際まで市場を悩ます可能性がある。17日まで今日から2週間あるが、マーケットはその間、様々な思惑が生まれては消え、その時々に強弱感が分かれ、やきもきしなくてはならないか・・。

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◆テクニカル面から日経平均をみてみよう(問題は株式、為替など国内事情だけで相場が上昇基調となり、あるいは、軟調展開が続く訳ではないことだが・・)。日経平均は昨年10月安値8488円から上昇に転じ、安倍自民党が選挙で大勝利をおさめ、アベノミクス相場が始動。5月23日には1万5942円の高値をみた。現在は、上値が7月、9月と切り下がり、下値は6月、8月と切り上がる三角保ち合いの格好となっている。ただ、テクニカル面からは、6月安値、8月安値と中期相場を示唆する26週移動平均線沿いの上昇基調がきっちりと続いてきた。きょう現在の26週線は1万3964円と1万4000円台が目前となっている。1万2250円水準には長期線の52週移動平均線が控えており、海外波乱時の下支えラインとみて、この水準を大きく下回らないならば、長期上昇基調は不変であり、26週線が下値サポートラインとなるような展開ならば、その時、中勢「強気」で臨みたい。再び、日米の経済運営が功を奏すとなれば、その時が新たな相場の始まりとなりそうだ。

◆前日に上放れたソフトバンク(9984)が反落した。海外ヘッジファンドは、日経平均指数への寄与率の高いソフトバンクや●ファストリ(9983)などの株価を吊り上げ、あるいは、売り叩くことでより高いリターンを得ようとしている。前日に時価総額2位となったソフトバンク株は指数の要、コアであり、引き続き、上下幅の大きな展開が続こう。13週線沿いの上昇基調が年初来続いているが、下値には26週線が控えている!■当欄銘柄でプリマハム(2281)は26週線クリアから参戦、または、52週線接近から下値拾い。●直近で当欄出番が増えつつある抗疲労「イミダペプチド」の売上拡大期待を背景に、52週線上の上昇基調にある総医研HD(2385)マザーズ市場を引き続き「強気」していこう。きょうは309円高値引けで、一時、26週線を上抜く場面があった。26週線クリアから一段上の相場に入っていくと期待が膨らむ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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