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2005/12/20

◆きょうはなんと言っても、平均株価を250円弱引き上げた立役者である不動産株の全面高から語るべきであろう。日経新聞夕刊1面は、「改革型、小さな政府目指す」来年度予算財務省原案が飾ったが、大判ぶるまいの整備新幹線や官僚改革ノータッチの「それなりにがんばった」予算にとどまる。そのために政府は来年度想定成長率をいかようにも解釈可能な水準である1.9%とした。さて、不動産株高であるが、筆者が登録しチェックしている不動産株は16社だが、東京建物(8804)など3銘柄がストップ高で取引を終了し、9社が年初来高値を更新した。東急不(8815)は一時、あと3円で年初来高値という水準まで迫った。人気化のきっかけは、今朝の日経新聞の記事にあった。「森トラストが東京駅前の再開発地区を米保険大手AIGに4000億円前後で売却する。国内不動産取引としては最大級。1坪(3.3平米)当たり1億円超で、公示地価の2〜3倍の水準」と報じたのだ。あの80年代後半のバブル期を前にした84年にも、現在では高層ビル群が立ち並んでいる品川操車場跡地の巨額土地取引があった。デフレ脱却目前の今、ビッグな土地取引は、今後の不動産価格の上昇や取引の活発化を期待した買いを誘ったようだ。急騰しただけにあすは反落となる可能性が高い。が、不動産株だけでなく、◎三井倉庫(9302)などの倉庫株や◎本欄中期買い推奨の東急(9005)など電鉄株・・などの幅広く息の長い相場が予想される。そして、その流れは相場全体の下支え要因となりそうだ。

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◆やっと息を吹き返してくれそうなのがきのうも記した◎Jストリーム(4308・マザ)だ。きょうは1万株超の大商いで一時4万6000円高の35万7000円までつけた。きっかけは、ソフトバンク(9984)とヤフー(4689)が19日に、スポーツや映画などの動画番組をインターネットで配信する新会社を設立し、サービスを開始したと発表したこと。強いライバルが出現したとしてUSEN(4842・ヘラ)が売られる一方、動画のストリーミング配信を手掛けるJストリームは人気化した。Jストリームの場合は、USENの「GyaO」やソフトバンクなどの「TVバンク」は同社の技術を採用していない。が、同社の高レベルな配信技術に注目した買いが入った。もっといえば、同社株はマザーズ市場の体温計として機能しており、8日続伸で売買代金が2800億円超と拡大し連日のように高値を更新しているマザーズ市場の強さの象徴としてここからパラレルに動く可能性が高い。一息ついたコネクト(3736・マザ)とともに中期強気を継続する。■きのうインド関連株として紹介した国産電機(6992・2部)が9年ぶりに500円台乗せ。強気で攻めよう。◎科研薬(4521)はアナリストの判断引き上げを受け4年ぶり900円台回復。■新年大穴株はJブリッジのもと再建中の小杉産業(8146・2部)を指名する。まず打診買いした後、日々動きをチェックして欲しい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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