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2005/09/14

◆平均株価、TOPIXとも4日ぶり反落。きのうの本欄で紹介の通り「弱気派で鳴らしたストラテジスト」を筆頭ににわかに強気の大合唱が奏でられたことで、筆者は気を引き締めているのだが、平均株価は1日の上下幅がわずか41円であり、下げ幅は67円にとどまる。やはり、まだまだ買い気は衰えない。きょうの場合、9日安値からきのうの高値まで3.5%の急伸となり高値警戒感が強まっていたところに、前日の米国株安や今朝寄り付き前の外資系証券注文状況が3日ぶりに売り越しとなったことなどから、大手銀行株や保険株、値がさ輸出関連株などが下げをリードした。といっても、保険株、大手銀行株ともトレンドが壊れたわけではない。◎ネットトレーダーなど目先資金が流入した大東銀(8563)は5カ月間の180円台での沈黙を突然破る値上がり率25%!東証1部値上がりランキング1位となった。筆者は大東銀に付いて、9月上旬発売のある株価四季報で「05年6月末の開示不良債権比率は9%台と厳しいが、思惑買いは可」と記したが、きょうは買い仕掛けがあったと言われる。もっとも、中期で狙うならば、◎含み資産を評価する声が高い京都銀(8369)にしたい。9日に94年2月以来11年7カ月ぶりに4ケタを回復し、きょうも年初来高値を更新した。調整安場面から拾いたい。

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◆プラント関連株は原油高→産油国設備投資→プラント受注増のパターンで人気セクターとして年初来高値更新が続いている。野村証券は13日、「日揮(1963)などのコア企業に加え、周辺銘柄も需要増の恩恵を享受」との見出しを付け関連レポートを作成。◎先々週月曜日に新規に投資判断「2(強気)」でカバレッジを開始しその後急騰劇を展開中の本欄常連銘柄の新興プラン(6379・2)、きのう付けで新規に「2」とし連日でストップ高させた帝国電機(6333・2)の2社を、「競争力のあるプラント周辺企業」として紹介している。リポートでは、新興プラントに付いて、「石油会社は業績拡大により改造や改修といったメンテナンスへの資金余力が高まっており、売上成長が期待できる」とし、帝国電機は、「石油・化学プラントで使用されるポンプで世界シェア37%のトップメーカーであり、世界のプラント需要の拡大の恩恵を率直に享受できるだろう」と記す。移動平均線とのカイ離をチェックしながら中期注目したい。

◆本欄注目株のインデックス(4835・ジャス)は、株式分割落ち後の新株流通を前に需給悪が懸念され、落ち後いいところがなかった。しかし、きょうの急伸で様子が変わるのでないか。ここから買い始めよう!下値は限定的だ。◎コネクト(3736・マザ)はなおも上値をうかがう気配だ。親子である両社が揃ってモバイル時代を切り開く動きに継続注目したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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