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2005/07/20

◆米インテルは好決算だったものの、想定の範囲内ということで米時間外に下げた。が、米半導体製造装置のBBレシオ好転で米国発の市場情報は差し引きちゃらに。東京時間になって、工作機械の受注好調が報じられたほか、1ドル=113円台と1年2カ月ぶりの円安に進み、午後に入って1Q(4〜6月期)決算発表の主力企業で先陣となったHOYA(7741)が決算好調に加え、1対4の大幅株式分割を合わせて発表したことが好材料視され、主力株中心に買われ平均株価は一時1万1800円台を回復。TOPIXの小型株指数、2部株指数やジャスダック平均などが年初来高値を更新した。■自動車関連株でも年初来高値更新が相次いだ。本欄中期強気銘柄のマツダ(7261)は連日の年初来高値更新だが、上昇ピッチは決して満足できるものではない。が、それでも、昨年11月以来今月で9カ月連続月足陽線となり、420円台の上値関門も突破済み。4ケタ相場入りが接近のダイハツ(7262)とともに強気を継続。◎また、本欄銘柄でもみあいが続き苦しんでいたピストンリングのTPR(6463)がようやく三角保ち合いを上放れ始めた。1300円乗せから追撃買いすべきであろう。◎また、電機では本欄推奨株の田村大興(6675)が2カ月ぶりに900円台の壁に挑みはじめた。4ケタ乗せに期待。

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◆一方、きょうも冴えなかったのは銀行株。来年上期に公的資金完済第1号となると報じられたみずほFG(8411)は寄り付きこそしっかりも後、反落転じ、19日にゴールドマン・サックス証券が投資判断を「強気」から「インライン」(中立)に引き下げた三井住友FG(8316)、同じく前日に2段階統合論が浮上した三菱東京FG(8306)、UFJHD(8307)とも続落となった。ゴールドマン・サックス証券の銀行アナリストは、「市場全体に対する純利益比率と時価総額比率が同じになるように上昇するのが当然と見ていたのは誤り」と自ら訂正。「金融再編により各行の純利益額が大幅に増加したことにより、事業戦略による企業価値の著しい向上が難かしくなったことを受け、市場は再編後に主要行のPERを引き下げたと考えられる」とした。が、この見方も、相対的市場の中でいずれ訂正を迫られることとなろう。自動車株が世界で存在感をますなか、PER12〜16倍が妥当とのアナリストの見方が破産すると思われるように。とはいえ、ここは、製造業関連人気復活でいったん調整期入りしたと見るべきか。銀行株の次の出番には時間が必要なようだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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