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2014/07/23

◆この日、全市場で売買代金トップとなったのはまたしても当欄5月19日号から記し始めたCYBERDYNE(7779)東Mの872.1億円、2位はミクシィ(2121)東Mの535.5億円、3位東証1部ソフトバンク(9984)417.9億円、4位ソディック(6143)東2部322.8億円、5位は第一生命(8750)、6位にトヨタ自(7203)282.3億円と1部銘柄が続いた・・。1部市場出来高は20億株台を出入りする水準での推移が続いており、売買代金は1.47兆円と今月2日から2兆円台割れが常態化している。■パレスチナやウクライナ情勢などが懸念されるなかも7月相場でNYダウは史上初の1万7100ドル台に弾み、アジア各国市場はきょうも最高値更新や数年ぶり高値更新の市場が続出・・。そんななか、東京では、売買代金トップは値動きの軽さが唯一の材料である目先資金様ご用達銘柄・・が引き続き人気。アベノミクス相場と言われ5月〜6月相場を押し上げた信託銀行=年金勘定の動きがピタリと止むともに、前号で記したような膠着相場が到来・・となれば、サイバダインCYBERDYNEの値動きの軽さに短期資金が飛び込むのは当然・・。値動きが重くなり投資妙味が薄れるとともに吐き出してしまう創業者の夢を食うバクなのか、それとも、先行の事業拡大への資金供給の場となるか・・。

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◆もっとも、当欄銘柄は前号でも記したような地味系内需関連が中心。主戦のプリマハム(2281)はこの日高値更新するも買いの短期回転は効かない。2月安値177円からはほぼ100円高となったが、「相場なんて明日のことが分かりはしないのに、5月安値211円から3割高でもそんな時間があるのなら、手っ取り早く儲かりそうな銘柄に行くよ」という投資家さんは当欄を覗いてもすぐ去っていく・・。業績、テクニカル面が上昇基調にある間は主戦銘柄となり続けるが、短期資金が飛び込むような時間帯は随分後になりそうだ。これは、前号で記した銘柄群も同様だ。●セーレン(3569)は18日に下値を引いた後、戻したように、きょうも937円を覗いて2円高の962円引け。小幅日足陽線や陰線、あるいは、長大陽線を交えた上昇基調が5月から2ヵ月続いており、気が付けば07年8月以来ほぼ7年ぶり高値シーン入ってきた!4ケタ銘柄時代を前に足踏みを要求されそうだが、今期は7期ぶりの売上1000億円企業復帰予想にあり、経常益も同様に7期ぶり70億円台回復見通しだ!●6月相場で転んでしまったのは居酒屋チェーン「天地新鮮八吉」、「五大陸」を展開する一六堂(3366)。上期の大幅増額修正濃厚との判断が可能な第1四半期決算が出たものの、事情が分からないまま買っていた投資家が、決算後の株価推移が芳しくないために叩き売ったもようだが、特殊要因を除けば売られるほどの材料は乏しい。会社予想PERは12倍台だが、増額修正となれば、実際は10倍程度となる。個室ユースの高級居酒屋ということから、4月にスタートした大企業交際費益金不算入の恩恵を受ける可能性があることから、改めて注目したい。  

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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