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2012/08/06

◆日経平均は前週末比171円高の8726円と大幅に反発。7月19日以来の8700円台引けだ。3日にスペイン、イタリア国債利回りが低下し欧州株が急伸したうえ、米7月雇用統計で失業率は上昇したものの、非農業雇用者数が市場予想の10万人を大幅に上回ったことを受け米国株も大幅反発。円が対ユーロ、ドルで反落したことから、朝方から買い戻しが流入し、輸出関連や素材・資源関連セクターなどから買い先行の展開となり、TOPIX業種別株価指数では空運1業種を除く32業種が上昇する全面高商状となった。前週末の欧米市場急騰でもらった買いエネルギーがアジア各国株とともに東京にも流入した?■ここまで逃避需要も入っていた内需関連は値上がり率下位で目立ったのはやむをえないことか?ただ、マクドナルド(2702)は前週2日発表の12年6月中間連結経常益が前年同期比14.7%減となったうえ、3日発表の7月既存店売上高も前年同月比4.1%減と4カ月連続で減少した。客数は1.6%増だったが、5月からスタートしたバリューキャンペーンに伴う客単価下落が5月の12.9%下落に続き、6月も5.4%減(そして、7月も5.6%減)と大幅に減少したことが響く。通常ならば、客単価低下を数量増で補うことが出来るのだが、そうなるには、もう少し時間が必要なようだ。同社ではこのマイナスは「投資」だとしているからたのもしい。投資の結果、やがて花が咲けばいいというのが同社だが、商売は水ものというから・・。

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◆「日本の問屋は永遠なり」を先に共同出版した知友アナリスト有賀泰夫氏は、「外食・小売など消費シーンが急速に冷えている。背景はコンビニにあるという見方がある。最近は低価格も武器にはなっていないようだ」と指摘する。「外食は全て厳しい」といい、「高級品はもっと厳しく、百貨店もきつい」という。卸売最大手の三菱食品(7451)も天候不順や合併コストで第1四半期は厳しかったもようだが、コンビニ向けだけは好調だったようだという。内需株を中核としてきた当欄だが、なお、欧州債務事情が劇的に好転した訳ではない現時点では、外食などの消費関連からスマホ関連などに広げてチェックしてゆきたい。■その前に、マクドナルド株だが、4〜7月の4カ月間の2250円を挟んだ7年ぶり戻り高値圏での推移から、2100円台に後退。200日線で止まった格好だが、26週線を割り、2140円台にある52週線に接近した。月足ベースでも4月高値から上値が切り下がる状況にある。前週の決算発表後、下放れしてしまったここは、基本、「戻り売り」、あるいは2100円台売りとし、「撤退&様子見」宣言を発したい。●台風シーズンにはまだ早く、台風11号は中国本土に向かう格好だ。が、ここまで強気してきたウェザニュズ(4825)はきょう2945円と上場来高値を付けるなど上昇ピッチを加速させてきた。台風シーズン入りを前に、引き続き、高値探りの動きに期待したい。といっても、買い場探しは難しくなってしまった。ただ、政府に北極海航路開発意向があるとの報道があった。が、どこまで本気なのかによって注目度は変わる。全般波乱場面があれば、長期的な買い場提供となるのだが・・。●インタスペス(2122)は3日、スマホ広告拡大が寄与し今期業績予想の増額発表で反発した。薄商い小動きだが、7万円台は買いだろう。●同様にファンコミ(2461)も上放れ目前型チャートとなってきた。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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