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2015/09/24

◆日経平均株価は498円38銭安の1万7571円83銭と続急落した。前週末に4日ぶり急反落して終了した後、日本の株式市場が休場となった感も欧米市場は軟調だったうえ、中国経済の減速懸念が拭えないなか、ドイツ・フォルクスワーゲンのディーゼルエンジン不正問題が重荷となり朝方から売りが先行、引けにかけて下げ幅を拡大する次第安の推移となった。次第に動きが取れなくなる格好で時間だけが過ぎ、気が付けば500円弱の下げとなり、1万7500円台に下げていた。8日に付けた直近安値はあと150円強に迫る・・。●世界株式市場の悪い流れの輪が切れないまま、時間が過ぎ、次の市場に移る・・。何処の国が悪い流れを断つべき新しい動きを見せるのか?

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◆そんななか、セブン&アイ・ホールディングス(3882)は3日続伸し、4週間ぶりに中期相場を示唆する26週移動平均線を回復してきた。24日付け日本経済新聞朝刊が、「セブン&アイHDはグループ横断の通販サイトを11月に始める。傘下のコンビニエンスストアやスーパー、百貨店などで扱う180万品目をそろえる。セブンイレブンでは専用の注文端末を置き、受け取りや返品に対応する。」と報じたことが買い材料視されたもの。明日につながるかは「ノン」だ。しかし、同社の事業展開は「買い」と見てよい。ネットと実店舗を効果的に連動する「オムニチャネル戦略」を進めて新サイトを中心に2018年度のネット経由売上高1兆円を目指すとし伝えていた。株価は、8月6日に過去最高値5998円を付けたものの、その後、世界同時株安展開のなか同社株もまた失速、今月8日には3月12日以来の4800円割れ場面があった。とはいえ、2012年以来52週移動平均線沿いの長期上昇トレンドにある。先々週には一時52週線割れ場面があったもののすぐに回復。5415円水準にある13週線をクリアした後、8月6日の最高値を目指す格好となっている。総合小売業で国内2位となっており、今期連結予想PERは24.6倍と割高感は残るものの、コンビニ店舗を基点とした日本の小売市場開拓先駆者としてさらなる成長・変貌を期待した買いが長期上昇トレンドを支えていくと当欄ではなお先行き期待のコア銘柄である。

◆気に掛かるのはソフトバンク(9984)。13年12月の直近高値9320円以降は上値が切り下がる格好となっており、今月の下げが急過ぎること。日経平均指数寄与度も高い。ほぼ2年ぶりの6000円割れ安値水準となってきた。政府が携帯電話料金の引き下げ策を検討しているなか、保有する中国の電子商取引大手アリババ・グループHD株の下落が揺さぶる格好で、13年7月以来の安値水準となった。報道では、安倍首相は11日経済財政諮問会議で「携帯料金等の家計負担の軽減は大きな課題」と述べ、具体策の検討を指示。総務省ホームページでは年内をめどに結論を出す予定だと伝えている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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