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2010/12/27

◆2010年最終週を迎えた東京株式市場で、日経平均は前週末比76円高の1万355円と3日ぶりに反発、TOPIXも3日ぶりに反発した。中国人民銀行が強まるインフレ懸念の押さえ込みに、25日に0.25%の追加利上げを発表した。が、これまで市場の話題となり、株価の上値を抑えてきたとし、出尽くしとの見方から、中国・上海総合指数は買いが先行、14時台後半まで急上昇していたこと、米景気の回復を示す経済指標が続いているとし、東京株式市場も、日経平均指数採用銘柄を中心に輸出関連セクター先物から上昇、資源関連セクターも続いて上げを先導した。ただ、上海総合指数は東京市場後場後半には下げに転じた。出来高は連日の12億株台、売買代金は今年1月4日大発会以来の低水準と、閑散のなか、指数が突出した格好で上げた。そして、日経平均は今年の年足陽線に向け今年大発会寄り付き1万609円(終値ベースでは1万654円)をあと3日で回復すべく1万355円引けまで切り返してきた。前号でも取り上げた今年前半からの注目株日本調剤(3341)は100円高の3320円高値引けで、9月14日の直近戻り高値3285円をクリアし、8月上旬以来の高値水準となった。ここから、売りが出やすくなる株価水準ではあるが、8月以来、安値時に52週線がきっちり下支えしてきた結果の上昇基調だ。調剤薬局かつジェネリック薬(後続薬)の本格製造を開始した連続2ケタ増収大幅増益予想にある。今11年3月期予想PER12倍台で来期も2ケタ増収増益が予想される。前週には4カ月ぶりに26週線をクリアした。52週線の上昇基調が崩れない限り、手持ち株は持続としたい。年明け3日、3週間、1カ月の足が堅調だった場合は、6月高値も狙える相場が期待できそうだが・・。

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◆また、大阪チタ(5726)は4000円台回復で年越しとなれば、週末終値で10月第1週以来の連続陽線かつ4000円台超えとなる。4000円台に迫る場面があれば、中期狙いでロスカット価格を設定したうえ(3800円台前半にある26週移動平均線もそのひとつ)、買い出動すべきか。もっとも、焦って買う場面ではなく、焦るのは、4200円前後から、スピードを上げ始めた時か。昨年6月以降の節目4100〜4200円水準をにらみつつ、昨年11月安値1990円を二番底とした中期上昇相場入りを期待しよう。●10月戻り高値2498円から12月17日に1927円と500円を超えて下げてしまった東邦チタ(5727)は今週で52週線を割り込んで4週目となる。大阪チタをアシストする意味でも堅調であってほしいものだ。大阪チタが動けば後押しされることになりそうだ。引き続き、大阪チタを中心としつつではあるが同社株にもチェックを入れたい。

◆車載用リチウムイオン電池のニッケル系正極材を手がける戸田工(4100)は前週21日に10月の年初来高値831円にあと3円と迫った後、きょうは一時765円まで失速する場面があった。しかし、引き続き、26週線沿いの上昇基調にある。ウォッチングを続けよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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