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2008/02/19

◆19日のアジア・太平洋15市場星取表はベトナムが下げたほかは上昇、14勝1敗となり相互に買い安心感を与えあった。その後、欧州市場が堅調で、米国株は後半失速気味の展開となっている。19日発表で注目された米住宅指数は20(50以下は住宅建設業者が現況を軟調と見ていることを示す)と低い水準ではあるが2カ月連続の上昇となり朝方の米株に追い風となった。■日本市場では、ドバイ系政府ファンドがソニー株以外の日本株取得を模索していると一部で伝わり、トヨタ自(7203)など主力株を買う動きが強まり日経平均株価を押し上げる場面があった。ただ、4日高値1万3889円に迫ったところで利益確定売りに伸び悩んだ。また、急反騰してきた東証マザーズ指数は反落した。が、ひところの下値不安感は後退している。■20日は、戻り待ちの売りが出やすくなっているうえ、NY為替市場が円高ドル安に傾いたことが主力株の上値を重くしそうだ。が、一方では、米住宅指数の連続上昇もあって、腰の強い動きか。小麦相場の史上最高水準、NY原油先物の最高値接近、銅市況の強張りなど国際商品市況の強基調もあり、三菱商(8058)が3日連続で200日移動平均線上方かい離を守るなど商社株は資源関連株人気に乗っている。伊藤忠(8001)、三井物(8031)も200日線に向かって上昇基調が続く。また、住友鉱(5713)も75日線に迫っている。

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◆国際商品市況高は、第一中央船(9132)の株価倍化超を先導役とした海運株の戻り相場を下支えするか?当欄では、<海運株は20年単位の大相場を出し切ったと見ている>。しかし、昨年秋にかけての大相場では上場来高値を大きく塗り替えた商船三井(9104)が中核だった。●今回は郵船(9101)を中心とした巻き返しが見られるかもしれない。郵船は19日、一部報道で、「来09年3月期連結経常利益は今期の2000億円過去最高からさらに250億円上積みを見込んでいる」と幹部が意気込みを示した。この見通しには燃料油の高騰や円高も織り込んでのことという。ならば、昨年秋にかけての海運株相場で商船三井に後塵を拝し、89年の過去最高値を26円しか更新仕切れなかった郵船株だが200日線突破のここから、主役を務める可能性は高そうだ。

◆日化成(4007)は戻り相場の中で順調に底固めが続いている。206円にある75日線を突破すれば250円を目指すパターンが描けると見ており、この水準から拾っていきたい。●また、石原産業(4028)は、前週末時点の信用売り残株数が195万株増の541万株となった。<240円水準から260円台にかけては03年以来の上値ネックラインとなっている>が、まず打診買い。その後、265円カイから積極買い」で臨みたい。過去の不祥事が収益を大きく歪めたが、今08年3月期から正常化し、順調な業積拡大が見込まれる。

◆太陽電池関連株の動きはいまひとつ鈍いが、NPC(6255・マザ)の今08年8月期も増収増益率は低下するものの、太陽電池製造装置の好調を背景に株価は保ち合い上放れが目前の好チャートとなってきた。昨年11月につけた分割落ち後高値4500円突破後の急騰が期待できそうだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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