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2008/05/02

◆3日からの4連休を控えるなか、日経平均株価は急反発。1万4049円の終値は2月27日以来の1万4000円台回復となると同時に、中期的な株価の動向を示す26週移動平均線を3円ではあるがプラスかい離した。<最悪は、26週線タッチで達成感が生まれ、戻り待ちの売りに押されること。つまり、26週線が上値ネックラインとして働くこと>。日経平均は3月17日に1万1691円で底入れ、反転。7週連続週足陽線を描き浮上してきた。その間、東証1部市場の出来高は20億株強、売買代金は2兆円台前半と低水準のまま。売り叩かれてきた金融株、不動産株などを中心に買い戻しが進んだ。この間、海外勢の買い越し週が増えていた。■米国企業の決算発表はヤマを越えた。一方、日本では、連休明け後からさらに拡大するが、今期の会社側予想は7期連続経常増益に暗雲が広がっている。ここまでは、前08年3月期決算、今09年3月期業績予想悪の発表は、悪材料出尽くし感からかえって、反発のきっかけとなった銘柄も多い。日経平均と同じ格好のチャートを描いている銘柄は多い。昨年10月の戻り場面では、終値で26週線プラスかい離は1週間しかなく、26週線が文字通り上値ネックラインとなってしまったが、今回も同様な展開になるとすれば、国内事情ではなく、海外要因となろう。日本が連休中に海外相場が大きな試練を迎えない限り、上値を試す動きが続くとみてよさそうだ。

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◆6日から10日にかけ中国の胡主席が訪日する。具体的な案件の解決策が描かれる可能性は薄いが、北京五輪で抱える環境の問題が露出するなか、水(汚染、飲料水)、土(黄土、沙漠化)、空気(二酸化炭素排出・大気汚染)、食料、病気(感染症対策)・・など解決を図るべき問題は山積している。日本が手伝えることは多いはずだ。例えば、水。中東は水そのものが基本的に不足しているが、中国は水があっても飲料に適さない汚染の深刻化がある。これまで水といえば中東の海水淡水化に関係する東レ、旭化成などの逆浸透膜などが話題になってきたが、中国の場合は水処理装置に絡む、栗田工(6370)、オルガノ(6368)が注目される可能性が高い。当欄では、「官」に近いこの2社ではなく、●「民」の三浦工業(6005)の買い場を探したい。1日に発表した今3月期経常利益予想が、前期の過去最高益に対し8.5%減益見通しとなったが、1月安値2050円で織り込み済みとみる。「海外事業や水処理事業など将来の成長基盤構築のための費用や安全・品質向上、業務改革など経営基盤強化のための費用及び設備投資増に伴う減価償却費などがかさみ」前期の増益幅が縮小した理由に付3106け加え、原材料費の上昇が響くため。しかし、水質改良装置を手掛け、水処理事業拡大を期待し株価をチェックしていきたい。

◆十和田湖の白鳥の強毒性鳥インフルエンザ(H5U1型)感染、韓国の鳥インフル汚染拡大報道、インドネシアでの感染死確認・・、市場は低位思惑株人気にあるが、本欄では、もしもの場合を想定し、「院内感染防止製品」でトップのホギメディカル(3593)を推奨株とする。もしも・・は無いに限る。その時でも、今3月期業績が売上高から純利益まで揃って過去最高を連続更新し、PERは19倍台と割安感は強い。4月にかけての株価5割高から、半値押しの5115円を若干上回る水準なら十分リターンを得られるとみる。●前号紹介の平田機工(6258・ジャス)などFPD関連3銘柄は一段高期待!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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