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2012/05/16

◆外は6月頃の陽気だったが、マーケットは真冬並み寒気団につつまれた氷の世界と化したまま・・。もっとも、相場は気分次第の時もある。今は何の気も起こらないが、突如、良いも悪いも、反対方向に動く場合があるから面白いし、困ってしまうが、やんちゃ坊主と思えば腹も立たない・・。

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◆当欄注目株のひとつ大塚HD(4578)がこの日、逆行高し一気に上場来高値を更新した。朝方から買いが先行し、2日に付けた2477円の最高値をすんなり更新。136円、5.75%高し2500円高値引けとなったのだ。同社からなにか出て動いたのではなく、定期的に組み入れ比率を見直すことで知られるMSCI指数で、外国人投資可能浮動株比率(FIF)の変更が発表され、比率が上昇した大塚HDなどが買われたもの。ジュピターテレコム(4817)も急騰した。一方、比率が引き下げられた明治HD(2269)やテルモ(4543)は急落と明暗が分かれた。●大塚HDは今年3月初めに2300円台に乗せ、上場来頑強な上値関門だった2200円台を突破。上昇基調を鮮明化させた。強みは抗精神病薬が世界で伸び、増収2ケタ増益基調が続いているうえ、失調症薬を米FDAが承認申請受理済み。グループ会社の栄研化(4549)と組み、国連の結核撲滅活動にも参加しており成果が期待される。今期予想PERはようやく13倍という低水準。10年12月上場で右肩上がりの中長期チャートも魅力的だ。ただ、全般波乱期とあって、いつどのような格好で足をすくわれるか分からない状況にあるうえ、この日は需給面の好転を材料に目先資金が買いを入れて急騰したもの。ちょうちん買いは避け、むしろ様子をみてから、一部手持ち株を売却すべきか。

◆食べ放題焼肉レストラン「焼肉キング」を運営する物語コーポ(3097)も何度も紹介してきた銘柄だが、11日に1506円まで上げ年初来高値を付け、昨年6月以来の高値となったが、10日発表の第3四半期累計単独経常利益が3割増の13.9億円と大幅増益だったことが買い材料されたもので、地合いが悪いこともあって、好材料出尽くし感から売りが膨らんでしまったようだ。下げが急なだけに、ここは動静を見ることにしよう。●コスモス薬品(3349)は2月末の株価3500円台から前週の4745円までほぼ一本調子の急騰劇。この株は昨年8月から年初まで4000円とび台が頑固な上値ネックラインだったが、平均出来高を膨らましつつ3月来大きく上げてきた。連続2ケタ増収増益かつ最高益を更新。メガストアの苦戦が続くなか地方で独自の成長を続けてきた同社など流通関連株はもっともっと人気となってよい。しばらく調整色を強めそうだが、4100円台接近場面があれば拾いたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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