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2006/07/07

◆週明け13日(木)は昨年4月の一番底から300日目を迎える。同日から14日にかけ注目の日銀金融政策決定会合が開かれる。そして、ゼロ金利解除決定、もしくは、解除決定に向け話が煮詰まると見られる。一方、米国は発表される経済指標ひとつひとつに「利上げ懸念が後退した」、「いや、利上げ継続が懸念される」といいつつ、経済指標を1日ごとに株価に織り込んでいる。そして世界のマーケットがそのあとを追いかける・・。きょうみずほ銀行は定期金利の引き上げを発表した。半年もので0.1%になった。これで預金が倍になるまでに何百年かかるのだろう。解除されたといっても個人のレベルではゼロと同じ水準に過ぎない。が、銀行、企業、自治体、国レベルではまた、様変わりの風景が見えてくる。2月9日の福井総裁による「量的緩和政策解除」発言の後、世界のホットマネーが国際商品市場や為替、世界の主要株式市場や新興市場に流れこんだ。が、ゼロ金利解除までに既に5カ月が経過しており、準備期間は十分だ。2月とは違い、動きは短期的かつ限定的となるのではないか。

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◆きょうの出来高は連休の谷間だった5月1日に続く今年2番目の薄商いだ。前場ひとわたり買った後は、7日の米国雇用統計発表を控え下げに転じた。平均株価は、日足では連日で200日線を割り込み、週足では4週間ぶりの陰線となったが、52週線は上回った。上値を試すというよりも必至に下げを回避しようという格好となった。●個人投資家の指標株といわれるソフトバンク(9984)が値下がり率、出来高、売買代金、約定回数などそろって東証1部市場でトップとなった。メリルリンチ日本証券が妥当株価を1800円とし、新規に投資判断を「売り」でカバレッジを開始したからだ。正月大発会以来右肩下がりの展開が続いていることも買い気を削いでいる。●全般に逆行高に転じたのが岡谷鋼機(7485・名)。予想通り株式売出しの払込日だった5日から3日続伸。6月27日の年初来安値1362円からきょうの高値1499円まで順調に上昇中だ。●一方、シライ電子(6658・ジャス)は4日に高値波乱し週足チャートも上ひげの長い天井足となった。3月29日の上場来安値1206円から2120円まで急騰してきたのだから、ここは調整を待ちたい。●不動産ファンドのパシフィックマネ(8902)は週明けが勝負の週となる。決算発表と信用期日明けをきっかけに調整十分なここからの浮上を期待したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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