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2013/09/20

◆今週初めに続き、来週も月曜日が秋分の日で3連休だ。韓国株式市場は中秋節(チュソク=日本で言えば盆休)で今日まで休場だから5連休。台湾、中国株式市場は19日から21日が中秋節で休場。香港は20日のみ休場と欧米並み市場とあってあっさりした感じ。この日、日経平均株価は前日比23円安の1万4742円と3日ぶりに小反落した。前日に7月23日以来となる高値を付けたこと、明日から3連休となることから利益確定売りが出やすくなっていた。ただ、海外市場で円が対ドルで反落し、対ユーロでは大幅下落したことから、精密機器、ガラス土石、輸送用機器、電気機器など輸出関連セクターがそろって堅調展開となり、TOPIXは3.53ポイント高の1218。98と3日続伸した。日経平均も後場前半までプラス圏で踏みとどまっていたが、結局、3連休前とあってその後は利益確定売りに押されたようで、小幅だが下げに転じて終了した。■それ行けドンドンよりも、調整を挟みながらの相場の方が息の長い相場となることが多い。米国は予想外に量的緩和策縮小を見送った。が、投資家は景気指標を横目に、引き続き、FRB(米連邦準備理事会)の動静を横目に、景気指標の発表毎に右往左往することになりそうだ。

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◆19日の(外航バラ積み船運賃の総合指数である)バルチック海運指数は前日比38ポイント高の1860と5連騰し2011年12月20日以来の高水準に上昇した。しかし、●郵船(9101)は前日に9月11日以来の高値を付け、●商船三井(9104)は前日に5月23日以来の高値を付けるなど、海運大手3社株は同指数の上昇を映して好人気となってきたことから、利益確定売りに押された。しかし、世界経済がゆっくりではあるが好転しつつあるなかでは、バルチック海運指数は簡単には下落基調に転じそうにない。海運株は円安が追い風となることから、為替と海運指数と信用買い残をチェックし、ジリ高相場の間は、強気で攻めるべきであろう。

◆さて、当欄の年間注目株であるプリマハム(2281)が一時220円を付けた。5月30日以来のことだ。同月7日に294円まで一気に駆け上がったものの、機間投資家から無視され、個人投資家を中心として相場だったから、下げるのはまた急だった。しかし、ハム業界の中で今期唯一営業利益が過去最高を更新する見通しにあることにアナリストの一部が気付き始めたことから、今春相場とは違った、四半期決算発表を見つつの息の長いジリ高相場となる、と筆者は想定している。5月相場が急だったことから中期相場を示唆する26週線は下値サポートラインとなれなかった。しかし、長期相場をサポートしてきた52週線が下支えし、今週は26週線をクリアし14円幅の陽線が立った!改めて、ここから、拾っていきたい。同じく当欄注目の●セブン&アイHD(3382)向け惣菜がプリマの業績を後押ししており、コンビニエンス・ストアで断トツの展開力と収益力を誇るセブン&アイHDとセットで「強気」でここからなお攻めたい。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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